5月27日(火)の米国株式市場は、トランプ大統領によるEU関税延期発表と5月の消費者信頼感の回復を背景に大きく上昇しました。
以下は、27日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
コアウィーブ (CRWV)
株価変動: +20.66%
詳細: コアウィーブはAI向けデータセンターの構築・運営を手がける米国企業です。著名なウォール街の調査会社による格下げにもかかわらず、過去最高値を記録しました。この急騰は、同社の成長性とAIインフラ市場での地位に対する投資家の期待を反映しています。
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サウンドハウンドAI (SOUN)
株価変動: +16.08%
詳細: 音声AI技術を開発する米サウンドハウンドAIは、音声認識と自然言語処理の革新を推進しています。パイパー・サンドラーが「オーバーウェイト」評価を付け、目標株価を12ドルに設定したことが買い材料となり、株価は急騰しました。
ホロジック (HOLX)
株価変動: +14.54%
詳細: 女性向け医療機器を手がける米ホロジックは、乳がん検査機器などを提供しています。TPGおよびブラックストーンによる160億ドルの買収提案を拒否したとの報道で、買収プレミアムへの期待が高まり株価は大きく上昇しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: +6.94%
詳細: 電気自動車および再生可能エネルギー製品を展開するテスラは、イーロン・マスクCEOがフルタイムでの復帰を発表したことで投資家心理が改善し株価は急反発しました。欧州市場での販売減少にもかかわらず、今後の成長期待が支持されています。
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インフォマティカ (INFA)
株価変動: +6.08%
詳細: データ管理ソリューションを提供する米インフォマティカは、企業のデータ統合やクラウド移行を支援しています。セールスフォースによる1株25ドルでの買収正式発表を受けて株価は上昇しました。
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スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI)
株価変動: +3.69%
詳細: AI向け高性能サーバーを製造する米スーパー・マイクロ・コンピューターは、データセンター需要の高まりを背景に年初来32%の上昇を記録。5日間の下落を経て反発しました。
エヌビディア(NVDA)
株価変動: +3.21%
詳細: エヌビディアはAIやGPU分野で世界をリードする半導体メーカーです。28日に発表予定の2025年4月期第1四半期決算への期待感が先行して株価が上昇しました。
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アップル (AAPL)
株価変動: +2.53%
詳細: 世界最大のテクノロジー企業の一つである米アップルは、iPhoneやMacなどを展開。トランプ前大統領がiPhoneへの関税発動を延期したことで、先週の下落から反発しました。
セールスフォース (CRM)
株価変動: +1.49%
詳細: 顧客関係管理(CRM)ソフトを提供する米セールスフォースは、インフォマティカの買収を正式発表。これにより、報道時の下落から反発しました。
USスチール (X)
株価変動: +1.98%
詳細: 米国の老舗鉄鋼メーカーであるUSスチールは、トランプ大統領の日本製鉄との提携支持表明を受けて株価が上昇。雇用創出や本社の維持方針が市場に好感されました。
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オートゾーン (AZO)
株価変動: -3.42%
詳細: 自動車部品小売業を展開する米オートゾーンは、第3四半期の決算が市場予想を下回り、粗利率の低下も影響して株価が下落しました。
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ (DJT)
株価変動: -10.38%
詳細: トランプ大統領が関与するメディア企業で、Truth Socialなどを展開。ビットコインを企業資産として導入する計画を発表したものの、市場の反応は否定的で株価は大幅に下落しました。
PDDホールディングス (PDD)
株価変動: -13.64%
詳細: 中国系EC大手のPDDホールディングスは、第1四半期の利益が47%減少。短期的な収益圧迫と、長期的なエコシステム強化への投資戦略が市場に不安を与えました。
*過去記事 株価変動