5月22日(水)の米国株式市場は小幅な動きにとどまりました。下院でドナルド・トランプ大統領の税制・歳出法案が辛くも可決され、市場は様子見ムードに包まれました。
以下は、22日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
アドバンス・オート・パーツ (AAP)
株価変動: +57.04%
詳細: アメリカの大手自動車部品販売チェーン。2025年第1四半期の調整後損失が市場予想を下回り、通期の業績見通しも据え置かれたことで、投資家心理が改善し株価は急騰しました。
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ファニーメイ & フレディマック
株価変動: ファニーメイ +47%、フレディマック +43%
詳細: 両社はアメリカの住宅ローン専門の政府支援企業で、2008年の金融危機以降、政府の保護下に置かれています。トランプ大統領が両社の上場を真剣に検討していると発言し、株価が急騰しました。
イオンキュー(IONQ)
株価変動: +36.52%
詳細: 量子コンピュータのハード・ソフト開発を手がける米企業。量子コンピュータ銘柄の本命としての期待が高まり、株価が高騰しました。
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アーバン・アウトフィッターズ (URBN)
株価変動: +22.84%
詳細: アメリカのアパレル企業で、Anthropologie、Free People、Urban Outfittersといったブランドを展開。すべてのブランドで第1四半期の売上が増加し、好決算を背景に株価が上昇しました。
スノーフレーク (SNOW)
株価変動: +13.43%
詳細: クラウドベースのデータプラットフォームを提供する企業。2025年第1四半期に初の四半期売上10億ドル超えを達成し、今後の成長期待から株価が上昇しました。
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ナイキ (NKE)
株価変動: +2.23%
詳細: 世界的スポーツ用品メーカー。約5年ぶりにアマゾンとの直接販売を再開すると発表し、販売チャネル戦略の転換により株価が上昇しました。
アルファベット (GOOGL)
株価変動: +1.37%
詳細: Googleの親会社であり、AI分野にも注力する世界的テクノロジー企業。新たなAI製品群に対する期待感から、株価は2日連続で上昇しました。
アナログ・デバイセズ (ADI)
株価変動: -4.63%
詳細: 高性能アナログおよびデジタル半導体を製造する企業。第3四半期の売上予想は市場予想を上回ったものの、利益見通しが期待に届かず株価は下落しました。
ユナイテッドヘルス (UNH)、ヒューマナ (HUM)、CVSヘルス (CVS)
株価変動: UNH -2.08%、HUM -7.58%、CVS -3.1%
詳細: いずれもアメリカの大手ヘルスケア企業で、メディケア・アドバンテージプランの提供者。米政府の監査強化発表により、収益への懸念が広がり株価が下落しました。
エンフェーズ・エナジー (ENPH)、ファースト・ソーラー (FSLR)、サンラン (RUN)
株価変動: ENPH -20%、FSLR -4.3%、RUN -37%
詳細: 再生可能エネルギー関連企業で、それぞれ太陽光発電設備やエネルギー管理技術を提供。税額控除の早期終了報道と、格下げが重なり、株価が大幅に下落しました。
*過去記事 株価変動