AGIデバイスの時代が来る?オープンAI×io買収で見えてきた未来のテクノロジー

2025年5月21日の発表に続き、オープンAIとジョニー・アイブ氏のスタートアップ「io」の買収に関する新たな詳細が明らかになりました。米紙『ニューヨーク・タイムズ』の報道によれば、今回の買収は約65億ドル規模に達するもので、ioに所属する約55名のエンジニアやデザイナーがオープンAIに合流し、同社のAIハードウェア開発における中核的存在となる見通しです。

AGI対応製品の構想と次世代インターフェースの可能性

オープンAIのCEOサム・アルトマン氏とジョニー・アイブ氏は、共同ブログで「コンピューターは今や見る、考える、理解する能力を持つようになった」と述べ、現在のユーザー体験がいまだに従来型の製品やインターフェースに縛られている現状に問題意識を示しています。彼らはこの買収によって、「人間の知性に匹敵する汎用人工知能(AGI)」に最適化された新しいプロダクトラインの創出を目指しています。

2026年には、これまでのスマートフォンとは全く異なる革新的なAIデバイスが発表される見込みであり、ヘッドフォンやカメラ付きガジェットなども構想されていると報じられています。

デザインスタジオLoveFromの独立性と役割

アイブ氏のデザイン会社LoveFromは、今後も独立したスタジオとして運営を続けながら、オープンAIと密接に協業します。LoveFromは、ioの買収に伴いオープンAIから株式報酬を受け取り、デザインパートナーとしてプロジェクトに参画する形となります。これは、テクノロジー企業におけるデザイン主導の開発体制を象徴する新しいモデルとなる可能性があります。

業界へのインパクトと今後の展望

オープンAIの今回の動きは、AIの進化が単なるソフトウェアにとどまらず、ハードウェアとの融合によって新たなユーザー体験を生み出す段階に入ったことを示しています。アップル(AAPL)株の下落に見られるように、市場はこの変化に対して明確な反応を示しており、テクノロジー業界全体のパラダイムシフトを予感させます。

アルトマン氏は「私たちは20年間次の大きな変化を待ち続けてきた。今こそ、それを実現するときだ」と語っており、今回の買収はその第一歩に過ぎません。今後、AGIを軸とした製品群がどのような形で登場するのか、世界が注視しています。

*過去記事「オープンAIがジョニー・アイブのAI企業を64億ドルで買収!アップルへの影響は?

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