5月19日(月)の米国株式市場は注目すべき展開を見せました。ムーディーズによる米国国債の格下げ(Aaa→Aa1)という重大ニュースにもかかわらず、市場は取引終盤にかけて反発。一部の銘柄が大きく動いたことから、投資家にとっては重要な一日となりました。
以下は、19日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ノババックス (NVAX)
株価変動: +15.01%
詳細: ノババックスはアメリカのバイオテクノロジー企業で、主に感染症向けワクチンの開発を手掛けています。今回、COVID-19ワクチン「Nuvaxovid」がFDAから正式承認を受け、これまでの緊急使用許可から一歩進んだ形となりました。このニュースを受けて、投資家の期待が高まり、株価は大幅上昇しました。
ユナイテッドヘルス・グループ (UNH)
株価変動: +8.21%
詳細: ユナイテッドヘルスは米国最大級の民間医療保険会社で、医療サービスと保険の両分野を提供しています。前週のCEO辞任や司法省による調査報道を受け急落していましたが、今週は反発の動きを見せています。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: +0.13%
詳細: エヌビディアはGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の世界的リーダーで、近年はAI向け半導体で注目されています。Computexで、AIサーバープラットフォームを競合他社に開放し、FoxconnとAIスーパーコンピュータを開発する計画を発表しました。
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ネットフリックス (NFLX)
株価変動: 0.01%
詳細: ネットフリックスは世界最大の動画ストリーミングサービスを展開している企業です。JPモルガンは株を「中立」に格下げしたものの、目標株価を$1,220へ引き上げ、長期的な成長性に対する強気姿勢は維持されました。
ウォルマート (WMT)
株価変動: -0.12%
詳細: ウォルマートは世界最大の小売業者で、日用品から食品まで幅広い商品を提供しています。トランプ大統領からの関税に関する批判発言が注目され、小幅に下落しました。
JPモルガン・チェース (JPM)
株価変動: -1.00%
詳細: JPモルガン・チェースは米国最大の銀行持株会社で、グローバルに金融サービスを展開しています。CEOジェイミー・ダイモン氏が退任意向を示したほか、米国経済におけるスタグフレーションリスクを指摘しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -2.25%
詳細: テスラは電気自動車(EV)および再生可能エネルギー事業を展開する企業です。中国・欧州での販売不振が続いており、業績懸念が再燃。株価は続落となりました。
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)
株価変動: -2.46%
詳細: パランティアはビッグデータ分析プラットフォームを提供するソフトウェア企業で、政府機関や企業に高度なAIツールを供給しています。過去1年で大きく上昇した反動から、今週は調整局面となりました。
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スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI)
株価変動: -2.95%
詳細: スーパー・マイクロはAI向けサーバーやストレージ製品を提供する企業です。前週はサウジのDataVoltとの大型契約などで急騰しましたが、今週は利益確定売りが優勢となり下落しました。
レディット (RDDT)
株価変動: -4.63%
詳細: レディットは人気の掲示板型SNSで、ユーザー主導のコンテンツ共有が特徴です。ウェルス・ファーゴの格下げにより、Google検索トラフィックの恒常的な減少懸念が売り材料となりました。
*過去記事 株価変動