エヌビディア株、再び急上昇 AI需要と中東ビジネスが好材料に

米大手メディアのブルームバーグは5月16日、半導体大手エヌビディア(NVDA)の株価が再び大きく上昇している背景について、詳細なレポートを公開しました。

ブルームバーグの記事によると、エヌビディア株は今年4月の安値から約43%もの反発を見せ、1月下旬の高値水準まであとわずかに迫っています。特にビッグテック各社によるAI関連投資の拡大や、米中貿易摩擦の一時的な緩和が、投資家心理を大きく改善させたと伝えています。

中東市場での大型契約が追い風に

同記事では、ドナルド・トランプ大統領による中東訪問中に成立した長期販売契約が、エヌビディアにとって重要なポジティブ要因であると指摘されています。これにより、アメリカと中国間の貿易リスクを補う新たな市場として、中東地域の重要性が高まっています。

ビッグテックのAI投資は続く

エヌビディアにとって、AIインフラへの投資拡大が最大の成長ドライバーであることも、ブルームバーグは強調しています。マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、メタ・プラットフォームズ(META)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)といった米巨大企業が、2026年にかけて設備投資を拡大する計画を立てており、これがエヌビディアの業績を下支えしています。

AI投資は「2回表」 エヌビディアへの資金流入続く

「今期の決算は、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)が引き続き投資計画を上方修正していることを示した。そしてエヌビディアがその最大の恩恵を受ける立場にある」とのBrave Eagle Wealth Managementの最高投資責任者、ロバート・ルッジレロ氏の発言がブルームバーグの記事では紹介されています。

AI関連投資はまだ序盤であり、「9回表まである野球の2回表」と例え、さらなる拡大余地があると同氏は指摘しています。

株価のテクニカル指標も好転

さらにブルームバーグは、エヌビディア株が50日移動平均線や200日移動平均線といった重要なテクニカル指標を上抜けたことで、今後の上昇トレンド継続を示唆していると伝えています。時価総額では米アップル(AAPL)を超え、マイクロソフトに次ぐ世界第2位に浮上しました。

バリュエーションは依然として割安水準

記事では、エヌビディア株のPERが過去10年の平均を下回っている点にも言及されています。高い成長期待にもかかわらず、現在のバリュエーションは市場平均と大きく乖離しておらず、依然として投資妙味があるとするアナリストの声が紹介されています。

エヌビディアは今後も注目銘柄に

ブルームバーグの記事を通じて浮かび上がるのは、エヌビディアがAI需要と新興市場を追い風に、今後も堅調な成長を続ける可能性が高いという見方です。テクニカル、ファンダメンタルズともに好材料が揃っており、多くのアナリストが強気姿勢を維持しています。

ブルームバーグが追跡するアナリストの87%がエヌビディア株を「買い」と評価しており、目標株価の平均からは現在20%の上昇余地があるとされています。これは「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる銘柄群の中で、アルファベットに次ぐ高いリターン予想となっています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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