アームが半導体市場を席巻!2025年最新シェア争いと注目の投資ポイント

  • 2025年5月15日
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アーム・ホールディングス(ARM)は、2025年第1四半期において、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)とインテル(INTC)に対して市場シェアを拡大しました。シティグループが5月14日に発表したリサーチノートによると、マーキュリー・リサーチの推計データを基に計算すると、アームのプロセッサ出荷台数シェアは2024年第4四半期の10.8%から13.6%に上昇したそうです。

このシェア拡大により、インテルとAMDの市場シェアが減少しています。インテルのシェアは1.82%低下し65.3%となり、シティが2002年に業界分析を開始して以来、最低水準に達しました。一方、AMDのシェアも前四半期比で22.1%から21.1%に減少しました。

シティはインテルとAMDを中立評価のまま維持

シティグループは、今回のシェア動向を踏まえつつも、インテルとAMDに対する「中立」の投資判断を維持しています。なお、先週シティはアームの目標株価を200ドルから170ドルに引き下げましたが、投資判断は「買い」を継続しています。

半導体株の5月の上昇背景:米中貿易交渉とAI関連ニュース

2025年に入り、半導体関連株は不安定な動きを見せてきましたが、5月に入ってからは堅調に推移しています。特に、米国と中国が関税の大部分を引き下げることで合意し、さらなる貿易交渉を進める方針を示したことが好感されています。

これを受け5月13日の取引終了時点で、5月の株価はAMDが19%、アームが13%、インテルが12%の上昇を記録しています。

AMDの自社株買い発表とエヌビディアとのAI協業が材料に

14日には昼過ぎの段階で、アームが6.2%上昇し、インテルが3.86%下落、AMDが5.5%上昇する動きが見られました。特にAMDは、新たに60億ドル規模の自社株買いプログラムを承認したことが材料視されています。

また、AMDやエヌビディア(NVDA)など複数の企業が、サウジアラビア政府系のAI企業HumainとのAIコンピューティング分野での協業を発表したことも、半導体株全体の追い風となりました。

今後の半導体市場の注目ポイント

今後もアームホールディングスの市場シェア拡大が続くかどうか、そしてインテルやAMDがどのような戦略で対抗するのかが注目されます。加えて、米中貿易交渉の進展やAI関連分野での動向が、半導体業界全体の株価に影響を与える重要な要素となりそうです。

*過去記事「アーム株が決算後に急落!好決算でも下落した理由とは?

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