アファームが急騰!JPモルガンが「買い増し推奨」する理由とは?

米大手金融機関JPモルガンが最近開催したテクノロジー・メディア・通信カンファレンスに参加したアファーム・ホールディングス(AFRM)の動向が注目されています。同社の最高執行責任者であるマイケル・リンフォード氏の発言を受け、JPモルガンのアナリストたちはアファームの競争力に改めて確信を深めました。

アファームは「今後も市場シェアを拡大する」とJPモルガンが評価

JPモルガンのアナリスト、レジナルド・スミス氏とチャールズ・ピアス氏は、アファームが「成長を加速し、チェックアウト時の市場シェアを拡大し続けている」とするレポートを発表しました。同社に対する投資判断は「オーバーウェイト」を維持しています。

特に注目すべきは、アファームの総流通取引額(GMV)が3四半期連続で加速している点です。GMVとは、一定期間内の総取引額(返金を除く)を示す重要な指標であり、企業規模を考慮してもこの成長は「印象的」と評価されています。

3月・4月の消費が加速、信用動向も安定

リンフォード氏は、3月および4月に支出が加速し、消費者信頼感が低下する中でも信用動向は安定していると述べました。これを受けて、JPモルガンはアファームの第4四半期ガイダンスについて「保守的すぎる可能性がある」と指摘しています。

同社は最新の決算で市場予想を上回る業績を発表しましたが、弱めの見通しが嫌気され、発表直後は株価が下落していました。アファームは第4四半期の売上高を8億1,500万ドル〜8億4,500万ドルと予測していますが、ファクトセット調べによるアナリスト予想はこのレンジの中間値を上回っていました。

アファームの強みは迅速な信用管理と短期間ローン

アファームの経営陣は、マーケットの混乱期にも耐えうる企業体質を強調しています。JPモルガンも同社の「取引単位でのアンダーライティングモデル」と「短期間ローンのポートフォリオ」により、信用引き締めやバランスシートのリスク抑制が迅速に行える点を評価しています。

また、アファームは四半期ごとにいくつかの重要な成果も報告しています。特に0%金利ローンの取扱高が前年同期比44%増加し、金利上昇局面でも事業の健全性が保たれていることが示されました。

コストコおよびUATPとの新規提携が追い風

アファームは今四半期、米国の大手小売チェーンであるコストコ(COST)や、ホテルや航空会社と提携する決済プラットフォームUATPとの新規契約を獲得しました。特にUATPとの10年間にわたる契約は、旅行関連業界での新規提携を拡大するうえで重要な一歩と位置付けられています。

JPモルガンは、UATPとの提携が「新たな旅行関連企業とのパートナーシップを容易にする点で、市場に十分評価されていない可能性がある」と述べています。

株価は反発、今後の成長に期待

カンファレンス後、アファームの株価は5月14日の米国市場で5.9%上昇し、57.13ドルで取引されています。特にコストコとの提携が好感され、投資家の関心を集めています。

アファームは、柔軟な信用管理能力と強固なパートナーシップにより、今後も「BNPL(今買って後で払う)」市場での地位を強化し続けるとみられています。

*過去記事はこちら アファーム AFRM

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