スーパー・マイクロ・コンピューター、通期見通しを再度下方修正

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、2025年6月に終了する通期の売上高見通しを再び引き下げたと発表し、5月6日の時間外取引で株価が4.8%下落しました。

同社は新たに、通期の売上高を218億ドルから226億ドルの範囲と予想しています。これは以前発表されていた235億ドル〜250億ドルの予想を下回るものであり、さらにその前の260億ドル〜300億ドルという初期の見通しからも大きく後退しています。

売上の先送りが業績に影響

先週、スーパーマイクロは、顧客によるプラットフォーム選定の遅れが一部の売上の先送りを引き起こしていると警告していました。これにより、2025年度第3四半期(3月終了分)に計上されるはずだった売上の一部が、第4四半期(6月終了分)にずれ込んでいます。

しかしながら、第4四半期の業績見通しも市場の期待を下回るものとなりました。同社は、第4四半期の売上高を56億ドル〜64億ドル、調整後1株当たり利益を0.40ドル〜0.50ドルと予想しています。一方で、アナリストの予想は売上高66.5億ドル、調整後EPSは0.66ドルとなっていました。

CEOは長期成長への自信を強調

同社のCEOであるチャールズ・リャン氏は、6日の決算発表の中で、顧客の決定の遅れに言及しながらも、今後の四半期で売上が実現するとの見方を示しました。

「多くの案件が6月期および9月期に実現することを期待しており、長期的な目標を達成するための自信を支える要因となっている」とコメントしています。ただし、経済の不確実性や関税の影響が短期的には業績に影響を与える可能性があるとも述べています。

第3四半期の業績も予想を下回る

先週の速報で明らかにされていた通り、スーパーマイクロの第3四半期実績も予想を下回る結果となりました。売上高は46億ドルで、調整後のEPSは0.31ドルにとどまりました。

これは前年同期の売上高に比べて19%の増収となった一方で、調整後EPSは前年の0.66ドルから半減以上の減少となっています。

今後の注目点

エヌビディア(NVDA)との提携やAI関連サーバー需要の高まりが同社の中長期的な成長ドライバーとなる可能性があります。短期的には売上の変動やマクロ経済の影響が懸念されますが、サーバー市場の拡大という長期トレンドは継続しています。

今後の業績において、これらの売上の遅れがどのように回収されるかが投資家の注目ポイントとなりそうです。

*過去記事はこちら  スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI

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