AMDが好決算を発表、データセンター事業が業績を牽引

  • 2025年5月7日
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アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は5月6日、2025年の成長に向けて好調なスタートを切ったことを示す四半期決算を発表しました。特にデータセンター向けの半導体チップ需要が業績を押し上げ、市場予想を上回る結果となりました。

第1四半期決算は市場予想を上回る

AMDの2025年度第1四半期(1~3月)の調整後1株利益は96セントとなり、ファクトセット調べのアナリスト予想の94セントを上回りました。売上高は74億ドルで、こちらも市場予想の71億ドルを上回る結果となりました。

決算発表後、同社の株価は時間外取引で一時7%上昇しました。

力強い業績見通しを提示

AMDは第2四半期の売上高見通しとして、中央値が74億ドルとなるレンジを示しました。これはアナリスト予想の72億ドルを上回っています。

リサ・スー最高経営責任者(CEO)は、「マクロ経済や規制環境が変動する中でも、当社の差別化された製品ポートフォリオと一貫した実行力が、2025年の力強い成長の基盤となっている」とコメントしています。

データセンター部門が急成長

データセンター向けの事業は前年同期比57%増の37億ドルとなり、全体の業績を大きく牽引しました。人工知能(AI)や高性能コンピューティングへの需要が、この成長の背景にあります。

規制リスクと市場の反応

ただし、規制に関する懸念も浮上しています。決算説明会で最高財務責任者(CFO)が、対中国向けの輸出規制の影響により、今年の売上が15億ドル減少する見通しを示したことで、株価は時間外取引の上昇幅を縮小しました。

4月には、規制強化に伴い最大8億ドルの在庫および購入契約に関する損失計上を行う予定であることも開示されています。これに関して、投資家やアナリストからの関心が高まっています。

株価の動向と今後の展望

2025年に入ってからのAMDの株価は、決算発表前までに18%下落していました。これは、iシェアーズ・セミコンダクターETF(SOXX)の13%の下落を上回る下げ幅です。

とはいえ、差別化された製品群と成長するデータセンター需要を背景に、同社は依然として中長期的な成長ポテンシャルを保っています。特にエヌビディアに次ぐAI半導体市場の主要プレイヤーとして、注目を集め続ける存在であることに変わりはありません。今後の業績や株価動向に注視する価値は十分にあると言えます。

*過去記事はこちら  AMD

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