パランティア株の熱狂と論争:「高すぎる」評価か、正当な期待か?

AIとデータ解析に特化した米国のソフトウェア企業、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、2020年の上場以来、常に注目を集めてきました。最近では、その株価が過去1ヶ月で68%上昇直近5日間でも10%の上昇を記録するなど、投資家の間で再び話題となっています。

この急騰を受けて、一部の市場関係者からは「現在の株価は妥当とは言えない」という慎重な見方も出ています。しかしその一方で、SNSや個人投資家フォーラムでは、熱狂的な個人投資家たちが強気の姿勢を崩していない状況が続いています。

AI関連銘柄の中でも、パランティアはその独自性と将来性から、引き続き2025年の注目銘柄として期待される存在です。

驚異の業績、しかし評価は二極化

パランティアは2024年に29%の売上成長を達成し、2025年も31%の成長が予想されています。しかも営業利益率は11%、フリーキャッシュフロー率は40%と、成長性と収益性を兼ね備えた希少な企業です。しかし、2025年の予想売上高に対して株価は約69倍という高倍率で取引されており、「ソフトウェア業界で最も割高な銘柄」との指摘もあります。

分かれるアナリストの見解

ウォール街のアナリストの目線は分かれています。あるアナリストは「優良企業であることに異論はないが、株価水準は説明がつかない」とし、ターゲット株価を60ドルに設定。一方で、パランティアの成長可能性をテスラに重ねる声もあり、100ドルの目標価格を維持する専門家も存在します。

個人投資家の支持が株価を牽引

パランティア株の特徴は、個人投資家の比率が高く、彼らの熱意と信念が株価に大きな影響を与えている点です。例えば、YouTubeやSNSで長年パランティアを追ってきたインフルエンサーたちは、「従来型のDCFモデルでは測れない魅力がある」とし、同社の定性的な価値に注目しています。

株価が急落しても信念を持って保有を続けた個人投資家たちは、今の水準でも「割高」とは見ていないようです。彼らにとって重要なのは、市場の常識を超えた長期的ビジョンに共鳴できるかどうかです。

今後の展望と投資判断

パランティアは、政府契約を中心とした守備的な成長から、商業分野での積極展開へと舵を切りつつあります。医療、流通、製造業など、膨大なデータを抱える業界での導入実績も増えており、その潜在的な市場規模は依然として計り知れません。

ただし、株価が今後も持続的に上昇できるかは、「期待の高さ」に見合った業績拡大が続くかどうかにかかっています。熱狂的な支持と慎重な分析の狭間で、投資家は冷静な判断を求められます。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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