マイクロソフトが時価総額でアップル超え!急騰の理由と今後の展望とは?

米国株市場において、マイクロソフト(MSFT)が力強い第3四半期決算を受けて株価を上昇させ、アップル(AAPL)を抜いて米国企業で最も高い時価総額を記録しました。マイクロソフトの時価総額は3兆2,400億ドルに達し、アップルの3兆700億ドルを上回りました。

この1週間でマイクロソフトの時価総額は3,228億ドル増加し、対照的にアップルは587億ドルの減少となりました。

アジュールの成長が株価を押し上げる

マイクロソフトは4月30日の取引終了後に発表した決算で、予想を上回る売上と利益を報告しました。特にクラウドコンピューティングサービス「アジュール(Azure)」の成長が株価を支える要因となっています。アジュールの売上高は前年同期比で33%増加し、前四半期の31%成長から加速しています。

経営陣は決算説明会で、第4四半期のアジュールの売上成長率が約34%になるとの見通しを示しました。

CFRAリサーチのアナリストであるアンジェロ・ジノ氏は、「マイクロソフトのソフトウェアを中心としたビジネスモデルは、不確実な状況下でも引き続き堅調に推移する」とコメントしています。

ソフトウェア企業に対する市場の信頼感が続く

最近の市況では、経済的な不透明感がある中でも、企業はテクノロジーへの支出を継続する傾向を見せています。その結果、ソフトウェア企業への信頼感が高まっており、マイクロソフト株は決算発表後から10%上昇しています。

アップルは中国市場とサービス収入に課題

一方、アップルは5月1日に第2四半期の決算を発表し、利益は予想を上回ったものの、中国市場およびサービス部門の売上が市場予想を下回りました。この結果、2日の株価は3.7%下落しました。

さらに、同社は第3四半期に関税の影響により、コストが9億ドル増加すると予測しています。関税問題は今期の決算シーズンでも投資家の注目を集めており、マイクロソフトはアップルと比べて関税の直接的な影響を受けにくいとの見方が投資家の間で強まっています。

投資家が注目する今後の展開

テクノロジー業界では、生成AIやクラウド事業の成長を背景に、エヌビディア(NVDA)やマイクロソフトといった企業が注目を集めています。今後もマイクロソフトのようなクラウドとAIに強みを持つ企業が市場のけん引役となる可能性が高まっています。

*過去記事はこちら マイクロソフト MSFT

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