米国株の本命はコレ!データセンター関連銘柄が続伸する理由

  • 2025年5月2日
  • 2025年5月2日
  • BS余話

米国のテクノロジー企業が発表した最新の決算が市場にポジティブな衝撃を与えました。なかでもマイクロソフト(MSFT)とメタ・プラットフォームズ(META)の力強い業績は、成長株に投資することの有効性を改めて示しています。

マイクロソフトとメタが示す成長の強さ

両社とも売上と利益が市場予想を上回り、今後の見通しも明るいものとなっています。マイクロソフトはクラウドサービス「Azure」の売上が前年比約35%増加するとの見通しを発表しており、これは人工知能(AI)を組み込んだ高付加価値な製品への需要が背景にあります。結果として、同社全体の売上も約14%増加する見通しです。

一方で、メタは第2四半期の売上が440億ドルに達する見込みで、前年同期比で13%の成長を予想しています。InstagramやFacebookへの広告支出が拡大しており、ユーザーの利用時間の長さや広告単価の上昇が業績を押し上げています。

データセンターとソフトウェア関連銘柄にも注目

今回の決算で浮き彫りとなったのは、データセンターやソフトウェア関連企業にも投資妙味がある点です。企業はAIを活用したサービスを取り入れるため、従来のITインフラからの転換を進めています。

5月1日の米国市場でセールスフォース(CRM)の株価は0.23%上昇し、オラクル(ORCL)は3.39%、サービスナウ(NOW)は0.31%の上昇となりました。これらの企業は、顧客のデジタル変革を支援する中で、持続的な成長を遂げています。

ソフトウェア関連ETFである「iShares Expanded Tech-Software Sector ETF」は、今後12ヶ月の予想利益に対して約33倍のPERで取引されています。これは過去2年のピークである40倍を下回っており、今後さらなる株価上昇の余地があると見られています。

データセンター設備・部材メーカーの上昇

AIとデータセンターへの投資が進む中で、それを支える部材・インフラ関連銘柄も恩恵を受けています。メタは2025年の設備投資を前年比80%以上増やし、約640億ドルまで引き上げる計画です。アルファベットも二桁成長で750億ドルの設備投資を行うとしています。

これに伴い、エヌビディア(NVDA)は株価が2.47%上昇し、データセンター向けチップを提供するブロードコム(AVGO)は2.53%の上昇を見せました。マイクロン・テクノロジー(MU)も、データセンター向けメモリ事業を拡大しており、1.07%の上昇となりました。

また、マイクロソフトとメタにスイッチを供給するアリスタ・ネットワークス(ANET)は6.77%の急騰を記録しています。

データセンターに不可欠な冷却装置と電源供給機器を手がける企業も急騰しています。バーティブ・ホールディングス(VRT)は株価が8.4%上昇し、同業のイートン(ETN)も2.48%の上昇となりました。

冷却装置・電源装置メーカーも恩恵

このように、AIとデータセンターの拡大トレンドが続く限り、関連する企業群の業績と株価は今後も上昇基調を維持する可能性が高まっています。

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