5月1日(木)の米国株式市場は上昇を続け、S&P500種指数とダウ工業株30種平均はいずれも8日続伸となりました。特にマイクロソフト(MSFT)とメタ・プラットフォームズ(META)の好決算が投資家心理を押し上げました。
以下は、1日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
キャリア・グローバル (CARR)
株価変動: +11.61%
詳細: 空調・ビル設備の世界的大手、キャリア・グローバルは通期のEPS見通しを3〜3.10ドルに引き上げ、売上も230億ドル以上に上方修正しました。「ダイナミックな経済環境下でも積極的な経営判断を下している」とCEOのデイビッド・ギットリン氏が述べ、投資家の期待感が高まりました。
マイクロソフト (MSFT)
株価変動: +7.63%
詳細: 世界最大級のソフトウェア企業であるマイクロソフトは、2025年度第3四半期決算で売上高が前年同期比13%増の700.6億ドルと市場予想を上回りました。特にクラウドサービス「Azure」を含むインテリジェントクラウド部門が好調で、前年比21%増の268億ドルを記録しました。
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コールズ (KSS)
株価変動: +7.61%
詳細: 米国の大手百貨店チェーン、コールズは、社内調査により不正行為が認定されたCEOアシュリー・ブキャナン氏を解任しました。不正は個人的な関係のある企業との優遇取引によるものとされ、経営刷新への期待が株価を押し上げました。
メタ・プラットフォームズ (META)
株価変動: +4.23%
詳細: FacebookやInstagramを運営するメタ・プラットフォームズは、第1四半期売上高が前年比16%増の423億ドルに達し、広告価格の上昇が業績をけん引しました。AIインフラへの投資を拡大し、資本支出計画を640億〜720億ドルに上方修正しました。
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CVSヘルス (CVS)
株価変動: +4.11%
詳細: 医療保険・調剤・ドラッグストアを展開する総合ヘルスケア企業のCVSヘルスは、第1四半期EPSが2.25ドルと予想を大幅に上回り、通期見通しも上方修正しました。多角化された事業ポートフォリオが安定した収益を支えています。
ウェイフェア (W)
株価変動: +3.55%
詳細: オンライン家具販売大手のウェイフェアは、第1四半期に黒字化を達成し、売上も予想を上回りました。関税による業界全体への懸念が高まる中で、堅調な業績が評価されました。
アップル (AAPL)
株価変動: +0.39%
詳細: 世界有数のIT企業アップルは、アプリ内決済の制限に関して独占禁止法違反とされ、刑事手続きに発展する可能性があります。同社は判決に異議を唱えつつも、裁判所命令に従う姿勢を示しています。
*関連記事「アップル、アプリ内課金巡る裁判で米連邦地裁から厳しい指摘」
テスラ (TSLA)
株価変動: -0.58%
詳細: 電気自動車メーカーのテスラは、イーロン・マスクCEOの関与不足をめぐり、新たな経営陣の検討が報じられました。これに対し、同社公式Xアカウントは報道を否定しましたが、市場は懸念を示しました。
ゼネラルモーターズ (GM)
株価変動: -0.42%
詳細: 米国を代表する自動車メーカー、ゼネラルモーターズは、関税コストの増加により2025年の営業利益見通しを100億〜125億ドルに下方修正しました。従来見通しの147億ドルと比較して大幅な引き下げとなります。
マクドナルド (MCD)
株価変動: -1.88%
詳細: 世界最大のファストフードチェーンであるマクドナルドは、第1四半期の米国既存店売上が3.6%減少。インフレと景気後退懸念により、来客数の減少が業績に影響を与えています。
ロビンフッド・マーケッツ (HOOD)
株価変動: -5.07%
詳細: デジタル証券取引アプリを運営するロビンフッドは、第1四半期の収益が前年同期比50%増となったものの、月間アクティブユーザー数が市場予想に届かず、株価は下落しました。
モデルナ (MRNA)
株価変動: -5.29%
詳細: バイオテクノロジー企業でCOVID-19ワクチンの開発で知られるモデルナは、第1四半期に1株あたり2.52ドルの赤字を計上。売上は35%減となりましたが、市場予想は上回りました。
クアルコム (QCOM)
株価変動: -8.92%
詳細: 半導体設計大手のクアルコムは、第2四半期決算こそ好調だったものの、第3四半期の売上見通しが市場予想の中央値を下回り、株価は大きく下落しました。
*関連記事「クアルコム、四半期見通しが市場予想を下回り株価下落」
イーライ・リリー (LLY)
株価変動: -11.66%
詳細: 医薬品メーカーのイーライ・リリーは、糖尿病・肥満治療薬の需要拡大が期待される中で、2025年のEPS見通しを引き下げたことで失望売りを招きました。売上見通しは据え置きです。
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*過去記事 株価変動