スターバックス株が急落!決算ミスと再建計画の真相とは?

第2四半期の業績概要

4月30日、スターバックス(SBUX)の株価は、前日の第2四半期決算発表を受けて7%以上下落しました。売上高と利益が市場予想を下回り、同社の短期的な見通しに対する懸念が高まっています。CEOのブライアン・ニコル氏が主導する「Back to Starbucks」再建計画は進行中ですが、業績回復には時間がかかる見通しです。

  • 売上高:88億ドル(前年同期比2%増)
  • 調整後1株当たり利益(EPS):0.41ドル(前年同期の0.68ドルから40%減)
  • グローバル既存店売上高:1%減(予想は0.5%減)
  • 北米既存店売上高:1%減(米国は2%減)
  • 国際既存店売上高:2%増(中国は横ばい)

北米市場では、取引数が4%減少し、平均客単価の3%増加で一部相殺されました。国際市場では、取引数が3%増加し、平均客単価が1%減少しました。中国市場では、取引数が4%増加したものの、平均客単価が4%減少し、売上高は横ばいとなりました。

再建計画と今後の展望

ニコルCEOは、顧客体験の向上を重視し、店舗のスタッフ配置を強化し、過度な自動化を抑制する方針を示しました。「Siren System」と呼ばれるドリンク作成の自動化システムは、今後、高需要店舗のみに導入される予定です。また、注文処理時間を短縮するためのアルゴリズムを導入し、ピーク時のドリンク提供時間を4分以内に抑える取り組みを進めています。

これらの施策は、短期的にはコスト増加を招きますが、長期的には顧客満足度の向上と取引数の増加につながると期待されています。ニコルCEOは、「Back to Starbucks」計画が正しい戦略であり、ビジネスの再建に向けた道筋が見えてきたと述べています。

投資家の反応と株価の動向

決算発表後、スターバックスの株価は30日の米国市場大きく下落し、年初来で約13%の下落となっています。アナリストからは、再建計画の進捗には時間がかかるとの見方が示されており、短期的な業績回復への期待は慎重です。しかし、国際市場での売上回復や新たな施策の効果が現れることで、中長期的な成長が期待されています。

まとめ

スターバックスは、業績の低迷と再建計画の進行中という厳しい状況に直面しています。短期的な業績回復は難しいものの、顧客体験の向上や国際市場での成長が見込まれることから、長期的な視点での投資判断が求められます。

*過去記事「スターバックス株が上昇!アナリストが目標株価を引き上げた理由とは?

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG