エヌビディア(NVDA)の株価が5月1日のプレマーケットで4.4%上昇し、113.73ドルを付けました。前日の通常取引では0.1%の小幅な下落となっていましたが、米国の大手テクノロジー企業によるAIインフラへの積極的な投資が、再びエヌビディアへの期待を高めています。
マイクロソフトのデータセンター投資が拡大
マイクロソフト(MSFT)は2025年度第3四半期の設備投資(CapEx)が前年同期の110億ドルから167億ドルへと大幅に増加したと発表しました。また、通期の設備投資見通しには変更がないとしています。これはAI分野への継続的な強化を意味しており、同社CEOのサティア・ナデラ氏は、「データセンターの設計からハードウェア、システムソフトウェア、モデルの最適化に至るまで、あらゆるレイヤーで効率化と性能向上を進めている」と述べています。
このような取り組みは、エヌビディアが提供する高性能GPUやAI向け半導体の需要を引き続き支える要因となります。
メタも設備投資を拡大
一方、米メタ・プラットフォームズ(META)も同様にAIへの注力を強めており、2024年の年間設備投資見通しを従来の600億〜650億ドルから640億〜720億ドルへと引き上げました。同社CFOのスーザン・リー氏は「2025年に稼働開始するキャパシティを含めても、社内の計算リソースの需要に対応するのが難しい状況だ」と語っています。
このように、大手テクノロジー企業がAIインフラへの投資を積極的に進める中、エヌビディアの成長期待は一層高まっています。
半導体セクター全体にも好影響
このニュースを受けて、米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価はプレマーケットで2.5%上昇し、米ブロードコム(AVGO)も3.0%上昇しています。AI関連投資の拡大は、半導体セクター全体にとっても追い風となっています。
引き続き、AI関連銘柄の動向には注目が必要です。特に、これらの企業の設備投資の推移は、今後の株価に大きな影響を与える可能性があります。
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