4月30日(水)の米国株式市場は波乱含みの月を7日連続の上昇で締めくくりました。S&P500とダウ平均株価が共に上昇する中、個別銘柄には大きな変動が見られました。
以下は、30日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
シーゲイト・テクノロジー (STX)
株価変動: +11.56%
詳細: シーゲイト・テクノロジーは、データストレージソリューションを提供する世界的な企業です。2025年度第3四半期の調整後1株利益(EPS)は1.90ドルと、前年同期の0.33ドルから大幅に増加しました。第4四半期の見通しも市場予想を上回り、S&P500で最大の上昇を記録しました。
ウェスタン・デジタル (WDC)
株価変動: +7.98%
詳細: ウェスタン・デジタルはハードディスクやSSDなどの記憶装置を製造する企業で、シーゲイトの好決算に連動して株価が上昇しました。
GEヘルスケア・テクノロジーズ (GEHC)
株価変動: +3.29%
詳細: GEヘルスケアは医療用画像診断機器や関連サービスを提供する企業です。第1四半期の決算は予想を上回りましたが、通年の営業利益率を16.7%から14.3%に引き下げたことが発表されました。
ヒューマナ (HUM)
株価変動: +1.11%
詳細: ヒューマナは米国の大手健康保険会社です。第1四半期決算が市場予想を上回り、通年の調整後EPSガイダンス(16.25ドル)を維持したことが好感されました。
キャタピラー (CAT)
株価変動: +0.61%
詳細: キャタピラーは建設機械・鉱山機器の世界的メーカーです。第1四半期の調整後利益は市場予想を下回ったものの、株価は小幅上昇しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -3.38%
詳細: テスラは電気自動車とエネルギー製品を製造・販売する企業です。6営業日連続での上昇が一服し、3.4%の反落となりました。過去6日間で28%上昇していた反動が影響したとみられます。
スターバックス (SBUX)
株価変動: -5.66%
詳細: スターバックスは世界最大のコーヒーチェーン企業です。第2四半期の売上が88億ドルと予想を下回り、米国同店舗売上も2%減少。CEOは再建過程の途中であると述べました。
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ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス (NCLH)
株価変動: -7.77%
詳細: ノルウェージャン・クルーズ・ラインはクルーズ旅行を提供する企業で、第1四半期の調整後EPSが7セントと市場予想を下回りました。通年の見通しは維持したものの、マクロ経済環境への警戒感を示しました。
ファースト・ソーラー (FSLR)
株価変動: -8.32%
詳細: ファースト・ソーラーは米国最大の太陽光パネル製造企業で、関税の影響で業績見通しを下方修正。第1四半期のEPSは1.95ドルと、予想の2.49ドルを下回りました。
スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI)
株価変動: -11.50%
詳細: スーパー・マイクロ・コンピューターはAIサーバーを提供する企業で、2025年度第3四半期の売上を45〜46億ドルに下方修正。調整後EPSも市場予想を大きく下回る0.29〜0.31ドルとし、株価は急落しました。
*関連記事「SMCI決算ショック!スーパーマイクロが予想外の業績で株価急落、その背景とは?」
スナップ (SNAP)
株価変動: -12.43%
詳細: スナップは「Snapchat」を運営するSNS企業です。発表された第1四半期の赤字は予想より小さかったものの、第2四半期のガイダンスを非開示としたことで不透明感が嫌気されました。
*過去記事 株価変動