バーティブが急騰:AI需要の高まりで通期売上高見通しを上方修正

  • 2025年4月24日
  • 2025年4月24日
  • BS余話

人工知能(AI)データセンター向けの冷却システムを製造するバーティブ・ホールディングス(VRT)の株価が、4月23日の米国市場で一時13%上昇し、80.89ドルを記録しました。この急騰は、同社が発表した2025年第1四半期決算と、通期売上高の上方修正を受けたものです。

調整後1株当たり利益は0.64ドルで、ウォール街の予想であった0.61ドルを上回りました。売上高も前年同期比で24%増の20億4,000万ドルとなり、市場予想の19億4,000万ドルを大きく上回りました。

通期見通しを2億5,000万ドル引き上げ

バーティブは、2025年通期の売上高見通しの中央値を従来比で2億5,000万ドル引き上げました。新たなガイダンスでは、売上高を93億2,500万ドル〜95億7,500万ドルと見込んでいます。これまでのガイダンスは91億2,500万ドル〜92億7,500万ドルでした。

AI(人工知能)関連需要の高まりが、売上成長の大きな要因となっています。同社は、関税に関する状況が流動的であるとしつつも、サプライチェーン対策、生産体制の柔軟性、価格調整などを通じて影響を抑える取り組みを進めていると述べました。

業界全体に波及するAI需要の追い風

バーティブの好決算とAI需要への言及は、他の関連企業の株価にも好影響を与えました。コネクタやケーブル、電力システムを手掛けるアンフェノール(APH)は、第1四半期決算が市場予想を上回り、株価が12%上昇しました。

また、AI関連銘柄として注目されるエヌビディア(NVDA)も4.6%上昇しました。

AI関連投資の勢いが止まらない中、業界全体で関連銘柄に対する注目がさらに高まりつつあります。今後もAIインフラを支える企業の動向から目が離せません。

*過去記事「バーティブの株価急落!決算は好調なのに市場が失望した理由とは?

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