4月21日(月)の米国株式市場は、トランプ大統領がパウエルFRB議長の利下げ姿勢を非難し、動揺が広がりました。S&P500は2.4%下落し、金は過去最高の1オンス3400ドル超に上昇。ドルも15カ月ぶり安値を記録。FRBの独立性が脅かされる懸念や、トランプ氏のパウエル解任検討が報じられ、米資産からの資金流出が進んでいます。
以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ネットフリックス (NFLX)
株価変動: +1.53%
詳細: ネットフリックスは、世界最大級の動画ストリーミングサービスを提供するテクノロジー企業です。4月17日に発表した2025年第1四半期の決算では1株あたり利益が6.61ドルと、アナリスト予想の5.57ドルを上回りました。売上高は前年同期比13%増の105億ドルで予想通り。第2四半期のEPS見通しは7.03ドルで、アナリスト予想の6.25ドルを上回ります。2025年通期の売上見通しは435億〜445億ドルで、安定した業績が続いています。
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イーライ・リリー (LLY)
株価変動: -2.61%
詳細: イーライ・リリーは、糖尿病やがん治療薬などに強みを持つアメリカの大手製薬会社です。先週、同社の新しい減量薬が第3相臨床試験で高い効果を示し、株価は14%上昇しましたが、その後の利益確定の動きで下落しました。
アマゾン・ドット・コム (AMZN)
株価変動: -3.06%
詳細: アマゾンは、世界最大のオンライン小売企業であり、クラウドサービスや広告事業でも急成長中です。レイモンド・ジェームズは同社の投資判断を「ストロング・バイ」から「アウトパフォーム」に格下げし、目標株価も275ドルから195ドルに引き下げました。米中貿易摩擦によりコスト上昇が懸念されています。
*関連記事「アマゾンが「ストロング・バイ」から格下げ!レイモンド・ジェームズが語る理由」
ウーバー・テクノロジーズ (UBER)
株価変動: -3.08%
詳細: ウーバーはライドシェアやフードデリバリーなどのモビリティサービスを提供する企業です。FTC(連邦取引委員会)は、同社のサブスクリプションサービス「Uber One」に関し、消費者への誤解を招く表示や同意なしの課金を行っていたとして訴訟を提起しました。これが株価に影響を与えました。
セールスフォース (CRM)
株価変動: -4.45%
詳細: セールスフォースは、CRM(顧客関係管理)ソフトウェアを提供するクラウドサービス企業です。DA ダビッドソンが投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」へ格下げし、目標株価を200ドルに設定。一方でグッゲンハイムは「売り」から「ニュートラル」に引き上げ、現株価水準を妥当と評価しました。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -4.51%
詳細: エヌビディアはAI・ゲーム用半導体の世界的リーダー企業です。米中関係の緊張により株価は4.5%下落。CEOのジェンスン・ファン氏は北京と東京を訪問し要人と会談を行いましたが、米中摩擦の影響を避けられませんでした。
テスラ (TSLA)
株価変動: -5.75%
詳細: テスラは電気自動車および再生可能エネルギーソリューションの開発を手掛ける先進的企業です。低価格モデルの発売が2026年まで延期されるとの報道を受け、株価は急落しました。今週の決算発表に市場の注目が集まっています。
ユナイテッドヘルス・グループ (UNH)
株価変動: -6.34%
詳細: ユナイテッドヘルスは米国最大の医療保険サービス提供企業です。2025年第1四半期決算でアナリスト予想を下回り、通期見通しを下方修正。特にメディケア・アドバンテージ部門での医療サービス利用の増加が業績悪化につながりました。
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*過去記事 株価変動