2000%上昇の実績!アクソンの成長ストーリーは終わらない

アクソン・エンタープライズ(AXON)は、過去10年間で株価が約2,000%上昇した、米国株市場でも有数の成長企業です。テーザー銃やボディカメラの製造で知られる同社は、安定した売上成長と技術革新を続けてきました。近年では、ハードウェアに加え、SaaS型の法執行支援プラットフォーム「Axon Cloud」やAIを活用した新サービスにより、ソフトウェアの収益比率を拡大しており、利益率の向上にも寄与しています。

現在、同社の株価は市場全体の調整を受けて大きく下落しており、長期的な成長ストーリーを信じる投資家にとっては、割安な水準での購入チャンスとなっています。

成長が続く理由とは

アクソン・エンタープライズは、驚異的なパフォーマンスを過去に示しながらも、なお成長の余地を多く残しています。以下の点が成長継続の根拠として挙げられます:

  • エンタープライズ契約の拡大:2024年には、同社史上最大規模となる契約を物流企業と締結し、民間企業への進出を本格化させています。これは、同社の技術が公的機関のみならず、労働安全や証拠記録が重要視される民間分野でもニーズがあることを証明しています。
  • クロスセル戦略の強化:Axonは、ボディカメラやテーザーといったハードウェアの導入後に、証拠管理やレポート作成などのクラウドサービスを組み合わせて提供するクロスセルを促進しています。これによりLTV(顧客生涯価値)を引き上げ、収益の継続性を確保しています。
  • 海外市場の開拓:すでにイギリス、カナダ、オーストラリアなどで導入が進んでおり、今後は欧州やアジアへの展開も強化される見込みです。

AI技術による新製品「Draft One」

アクソン・エンタープライズは、警察業務の省力化を目的とした生成AI「Draft One」を発表しました。このツールは、ボディカメラやダッシュカメラの映像をもとに、警察報告書の初稿を自動生成する画期的なソリューションです。これにより警官一人当たりの業務時間を大幅に削減できると期待されています。

Draft Oneは、OpenAIと共同開発されたモデルをベースに、法執行機関向けに最適化された独自アルゴリズムを搭載しており、将来的には自然言語によるインターフェースや証拠整理機能との連携も進められる予定です。

2025年の業績見通しと投資判断

アクソンの2025年業績ガイダンスによると、売上は前年比25%増の25億5,000万ドル〜26億5,000万ドル、調整後EBITDAは6億4,000万ドル〜6億7,000万ドルの見込みです。クラウドサービスのARPU(ユーザーあたり平均収益)の上昇が全体のマージン改善に貢献しており、事業構造の「ハード+ソフト」モデルへの転換が着実に進んでいます。

現在の株価は、将来予想EBITDAの中央値ベースで約68倍と、一見すると高水準に見えますが、サブスクリプションベースのSaaS収益や、新規市場開拓を加味すれば、プレミアム評価に合理性はあると言えそうです。

アクソン・エンタープライズは今が買い時か?

現在の経済環境は金利上昇や地政学リスクなどにより多くのテック株に不透明感を与えていますが、アクソンは以下の点で相対的に安定性が高いと評価されます:

  • 顧客基盤の安定性:主な顧客は州政府、地方警察など公的機関であり、景気変動に左右されにくい。
  • 国内製造中心:米国内での生産体制により、サプライチェーンの混乱や関税リスクの影響を受けにくい。
  • 法制度の追い風:透明性と説明責任が求められる時代背景のなか、ボディカメラの導入は世界的なトレンドとなっており、規制強化がビジネスに追い風。

株価は過去最高値から20%以上下落しており、現在の水準は長期的な成長を見込む投資家にとって非常に魅力的です。特に、AIと法執行という2つの強いトレンドを掛け合わせたビジネスモデルを持つアクソン・エンタープライズは、今後の米国株ポートフォリオにおいて重要な役割を果たす可能性が高い銘柄です。

*過去記事はこちら アクソン AXON

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG