現在、テクノロジーセクターは市場の大きな調整を受け、魅力的な価格で取引されている銘柄が増えています。長期的な成長性を見据えた場合、今が魅力的な投資タイミングかもしれません。
米国の投資情報メディア「マーケットウォッチ(MarketWatch)」では、プットナム・グローバル・テクノロジー・ファンド(PGTYX)のファンドマネージャーであるアンドリュー・オブライエン氏とヤオ・ディ氏へのインタビューを通じて、現在割安と考えられている注目のテクノロジー株7銘柄が紹介されていました。
本記事では、その概要をご紹介しながら、注目すべきポイントを整理していきます。
TSMC(TSM)
世界有数のチップメーカーであるTSMCは、地政学リスクや米国との関係悪化を懸念されている一方で、同社の戦略的な投資や技術力が評価されています。現在の株価は過去の平均に比べて大きくディスカウントされており、割安感があります。
*過去記事 TSMC
ASMLホールディング(ASML)
半導体製造装置のトップ企業であるASMLは、インテルやサムスンによる受注減が懸念されているものの、チップ需要の中長期的成長が見込まれており、根強い需要が続くと見られています。製造拠点の多様化も追い風です。
*過去記事「米国みずほ証券がASMLを格下げ!注目すべきリスクとチャンスを整理」
シー・リミテッド(SE)
東南アジアで強いプレゼンスを誇るeコマース企業シーは、今後の市場成長や金融サービスの展開による恩恵が期待されています。未開拓の市場が多く、成長余地は大きいと評価されています。
*過去記事「バロンズ厳選!2025年注目の米国株6選(3月7日)」
ブロードコム(AVGO)とマーベル・テクノロジー(MRVL)
AI分野への期待が一時的に後退しているとはいえ、主要クラウド企業による独自チップ開発の支援というかたちで、ブロードコムとマーベルは今後も重要な役割を果たしていくと見られています。
*過去記事 ブロードコム AVGO マーベル・テクノロジー MRVL
スポティファイ・テクノロジー(SPOT)
グローバルな音楽ストリーミングプラットフォームであるスポティファイは、今後の有料会員への転換、コンテンツの多様化、価格戦略の見直しなどを通じて、収益性の向上が期待されています。
*過去記事「バロンズ厳選!2025年注目の米国株6選と最新の投資戦略」
シーゲート・テクノロジー・ホールディングス(STX)
クラウド需要の増加に伴い、ハードディスク技術に強みを持つシーゲートが再評価されています。特にHAMR技術により、コストを抑えた高容量化が可能であり、利益率の改善に寄与する見込みです。
*過去記事「アナリストが推奨する米国株5選:投資のポイントを徹底解説」
これらの企業は、一時的な市場の不安定さによって株価が押し下げられているものの、中長期的な視点で見ると再評価される可能性が高いと、ファンドマネージャーたちは指摘しています。
投資判断に際しては、個々の企業のビジネスモデルや将来戦略、バリュエーションを慎重に見極めることが重要です。