4月10日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

4月10日(木)の米国株式市場は、米中貿易摩擦の再燃により、米株・ドル・原油が下落し市場は混乱。関税の影響で企業活動や消費にも影が差し、今後の景気後退リスクが意識される展開となっています。
以下は、10日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

マイクロソフト (MSFT)

株価変動: -2.34%
詳細: ソフトウェアとクラウドサービスで世界をリードするマイクロソフトは、前日に10%上昇した後、10日には利益確定売りに押されて下落しました。ウェドブッシュ証券は関税の不確実性を理由に、目標株価を550ドルから475ドルに引き下げつつも、「アウトパフォーム」評価を継続しています。

フォード・モーター (F)

株価変動: -3.79%
詳細: フォードも同様に、目標株価が11ドルから9ドルに引き下げられ、「中立」へと評価が格下げに。部品の多くを中国から輸入していることがリスクとされています。

アップル (AAPL)

株価変動: -4.24%
詳細: 世界的なスマートフォンメーカーであるアップルは、前日の15%上昇後に下落。中国での生産体制が関税の影響を受ける可能性があるため、iPhoneやMacの価格上昇が懸念材料に。時価総額では再びマイクロソフトを抜いて世界最大の企業に返り咲きました。

ジェネラル・モーターズ (GM)

株価変動: -4.39%
詳細: 米自動車大手GMは、ゴールドマン・サックスによる目標株価の引き下げ(73ドル→63ドル)を受け下落。「買い」評価は継続されていますが、対中関税の継続によるコスト増加懸念が株価の重しに。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: -5.91%
詳細: AI向けGPUを開発する半導体企業エヌビディアは、10日に史上最大の1日あたり時価総額増加(4,399億ドル)を記録した後、反落。H20チップに対する制限が一時的に見送られたことが材料視されました。モルガン・スタンレーは目標株価162ドルで「オーバーウェイト」評価を継続しています。

ウォルト・ディズニー (DIS)

株価変動: -6.79%
詳細: エンターテインメントの巨頭ウォルト・ディズニーも、中国での映画配給規制を背景に売られました。特にアジア市場での展開が重要な柱であるため、今後の業績への影響が懸念されています。

テスラ (TSLA)

株価変動: -7.27%
詳細: 電気自動車メーカーであるテスラは、トランプ政権による関税の一時停止を受けて前日に23%急騰したものの、10日は反落。イーロン・マスクCEOは広範な関税に否定的な立場を示しており、今回の政策が一時的な支援材料になっています。ゴールドマン・サックスは目標株価を275ドルから260ドルに引き下げ、「中立」を継続しています。

トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ (DJT)

株価変動: -7.30%
詳細: ソーシャルメディア「Truth Social」を展開するトランプ・メディアは、前日に22%急騰した後の反落。高いボラティリティが続いており、個人投資家の注目度が高い銘柄です。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: -8.41%
詳細: 半導体メーカーとして、CPUとGPUの設計で知られるAMDは、前日の24%の急騰後に利益確定売りに押されて下落。特にAI分野への期待が高まり、短期的なボラティリティが強まっています。

USスチール (X)

株価変動: -9.46%
詳細: アメリカを代表する鉄鋼メーカーであるUSスチールは、トランプ大統領が同社の日本製鉄企業による買収に反対の意向を表明したことで大幅安。再調査の方針が示されたことで、先行き不透明感が増しています。

ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー (WBD)

株価変動: -12.53%
詳細: 映画・テレビ・ストリーミングを手がけるメディア大手のワーナー・ブラザーズは、中国が米国映画の輸入を制限する方針を示したことを受けて下落。国際的な配信戦略に影響が出る可能性があります。

カーマックス (KMX)

株価変動: -17.00%
詳細: 中古車販売の大手カーマックスは、2025年第4四半期の利益が市場予想を下回り、株価が急落。売上は6億ドルと予想通りだったものの、1株利益は0.58ドルと予想の0.66ドルを下回りました。


*過去記事 株価変動

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