4月7日(月)の米国株式市場は、米中関係の緊張が再燃する中、ボラティリティの高い取引となりました。トランプ大統領が、中国が発表した34%の報復関税を撤回しない場合、米国としてさらに50%の追加関税を課すと発表したことで、市場は再び大きく揺れ動いています。
以下は、7日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
USスチール (X)
株価変動: +16.22%
詳細: アメリカ最大級の鉄鋼メーカーであるUSスチールは、トランプ前大統領が日本製鉄との合併に対する再審査を表明したことを受けて株価が急騰し、44.50ドルとなりました。買収価格55ドルが再注目されており、投資家心理が好転しました。
スーパーマイクロ・コンピューター (SMCI)
株価変動: +10.66%
詳細: AIサーバー製品を提供する米国企業スーパーマイクロ・コンピューターは、テクノロジーセクターにおけるAI需要の高まりを背景に大きく上昇しました。S&P500銘柄で最大の上昇率を記録しています。
ヒムズ&ハーズ・ヘルス (HIMS)
株価変動: +6.85%
詳細: オンラインヘルスケアプラットフォームを提供するヒムズ&ハーズ・ヘルスは、健康志向の高まりを背景に6.9%の上昇を記録しました。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: +3.53%
詳細: グラフィックス処理装置(GPU)の大手メーカーであり、AIチップ市場の中心的存在であるエヌビディアは、3.5%反発。先週の14%の大幅下落後に買い戻しが入りました。
JPモルガン・チェース (JPM)
株価変動: +1.98%
詳細: 米国最大の銀行であるJPモルガン・チェースは、景気後退懸念がくすぶる中で1.98%上昇。リセッション懸念にも関わらず、安定した収益性が評価されました。
ノボ・ノルディスク (NVO)
株価変動: +1.74%
詳細: デンマークの製薬大手で、抗肥満薬「Wegovy」などで知られるノボ・ノルディスクは、医療保険制度による補助の議論を受けて1.7%上昇しました。
ゼネラルモーターズ (GM)
株価変動: -1.47%
詳細: 米国大手自動車メーカーであるGMは、バーンスタインによる格下げを受けて下落。政策不透明感が投資判断に影響を与えています。
イーライ・リリー (LLY)
株価変動: -1.96%
詳細: 米国の製薬大手イーライ・リリーは、抗肥満薬「Zepbound」に対する保険適用の見送り報道により下落しました。
コインベース (COIN)
株価変動: -2.04%
詳細: 米国最大の暗号資産取引所であるコインベースは、ビットコイン価格の下落を受けて2%安となりました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -2.56%
詳細: 電気自動車のパイオニアであるテスラは、ブランドイメージの悪化と関税懸念が重なり、株価が2.6%下落して233.29ドルに。過去11週間で10週目の下落となっています。
フォード・モーター (F)
株価変動: -3.55%
詳細: 米国を代表する自動車メーカーのフォードは、米中関係悪化の影響を受けて下落。政策リスクに対する懸念が広がっています。
アップル(AAPL)
株価変動: -3.67%
詳細: iPhoneなどの電子機器で知られるアップルは、中国からの報復関税による業績懸念から株価が3.7%下落。多くの製品を中国で製造していることがネガティブ材料となっています。
PDDホールディングス (PDD)
株価変動: -4.03%
詳細: 中国を拠点とするディスカウントEコマース企業のPDDは、同国の報復関税に対する市場の警戒感から株価が下落しました。
JDドットコム (JD)
株価変動: -5.13%
詳細: 中国のオンライン小売企業であるJDドットコムは、アリババと同様に関税の影響で株価が5%下落しました。
マイクロストラテジー (MSTR)
株価変動: -8.67%
詳細: ビットコインを大量保有することで知られるマイクロストラテジーは、暗号資産の急落に連動し大幅下落となりました。
アリババ (BABA)
株価変動: -9.06%
詳細: 中国のEコマース大手アリババは、米中貿易摩擦の再燃を受けて株価が急落。中国本土株式市場の混乱も影響しています。
*過去記事 株価変動