マーケットウォッチが報じた「米国株の買い場接近説」:不安定な今、市場の“兆し”をどう読むか

  • 2025年4月6日
  • 2025年4月6日
  • BS余話

米投資情報メディアのマーケットウォッチは2025年4月5日付の記事において、「米国株式市場が『買い場』に近づきつつある」とする市場関係者の見解を紹介しています。記事では、相場の急落とそれに伴う投資家心理の変化、さらにはいくつかのテクニカル指標が「売られすぎ」を示していることを軸に、今後の投資判断について考察がなされています。

この記事の内容は、現在の株式市場の不安定さに対してどのように向き合うべきかを考えるうえで非常に参考になるものでした。以下では、マーケットウォッチが紹介した主なポイントを取り上げながら、自身の視点も交えて整理します。

テクニカル指標は「売られすぎ」を示唆

マーケットウォッチの記事では、LPLフィナンシャルのストラテジストによる「底値を見極めるのは科学ではなく芸術」という発言が紹介されており、現在の市場が“底値圏”に近づきつつある可能性があると伝えています。

その根拠の一つとして取り上げられているのが、CBOEボラティリティ・インデックス(VIX)の水準です。4月4日の終値でVIXは40を超え、2020年4月以来の高水準となりました(出典:FactSet)。このようなVIXの急上昇は、過去にも株価反発の前兆として機能してきた経緯があると記事では触れられています。

また、S&P500構成銘柄のうち、200日移動平均線を下回っている銘柄の割合が75%に達しており、これは2022年10月の弱気相場の底とほぼ同じレベルです。こうしたデータを基に、記事では「テクニカル的には買い場の近辺にある」という分析がなされています。

投資家心理も極端な悲観へ傾斜

米個人投資家協会(AAII)のセンチメント調査の結果もマーケットウォッチでは取り上げられています。調査によれば、個人投資家の悲観的な見方は2009年3月、すなわちリーマン・ショック後の水準にまで達しているとのことです。マーケットウォッチはこのデータを引用しつつ、「過度な悲観は、過去において市場の反転サインとなったことがある」との見方を紹介しています。

センチメントが極端に傾くとき、冷静な投資判断が重要であるという点は、過去の市場の動きからも読み取れる重要な教訓です。

短期的には「見出しリスク」が支配

マーケットウォッチはまた、現状の相場がニュースの見出しに過敏に反応する傾向があると指摘しています。たとえば、トランプ大統領がベトナムとの貿易交渉に前向きな姿勢を示した投稿を行った際、ナイキ(NKE)やルルレモン(LULU)などの株価が一時上昇したことが紹介されています。

同時に、ヨーロッパなどが報復措置を示唆するような動きに出れば、再び下落圧力が強まるリスクもあると記事では警戒感が表明されています。つまり、市場が「良いニュースなら急騰、悪いニュースなら暴落」という極端な反応を示すフェーズにあるというわけです。

長期投資家へのメッセージ:「質の高い銘柄」に注目

マーケットウォッチの記事は、短期的な値動きに振り回されない長期投資家に対しては、いまの相場が有望な投資機会となり得ることを示唆しています。

あるポートフォリオマネージャーの見解として紹介されていたのが、「競争優位性のある高品質な企業に注目すべきだ」というものです。具体例としては、アマゾン・ドット・コム(AMZN)やアポロ・グローバル・マネジメント(APO)といった企業が挙げられており、こうした銘柄が大幅に売り込まれている今こそが、長期投資の観点では注目すべきタイミングであるとしています。

過去最大級の時価総額消失、その裏に潜むチャンス

記事によれば、4月4日・5日の2日間で、米国株市場からは約6.6兆ドルの時価総額が消失しました(出典:Dow Jones Market Data)。これは記録的な規模の下落ですが、マーケットウォッチはこの点を単なる恐怖材料としてではなく、「長期投資家にとっての希少なエントリーポイント」としても捉えられるとしています。


今回紹介したマーケットウォッチの記事は、短期的なリスクと中長期的なチャンスが交差する現局面をどう乗り越えるべきか、豊富な視点を提供してくれます。冷静にデータを読み解き、質の高い銘柄に焦点を当てる姿勢が、いま最も求められているのかもしれません。

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