米国みずほ証券がASMLを格下げ!注目すべきリスクとチャンスを整理

  • 2025年4月3日
  • 2025年4月3日
  • BS余話

オランダの半導体製造装置メーカーであるASMLホールディング(ASML)の株価は、昨年の高値から大きく下落しています。特に、主要顧客であるインテル(INTC)とサムスン電子の投資減速が同社に大きな影響を与えており、短期的な回復は難しい状況となっています。

極端紫外線露光装置への支出減少が課題

ASMLは、最新チップの製造に不可欠な極端紫外線露光装置(EUV)の事実上の独占企業であり、人工知能(AI)ブームの恩恵を受けてきました。しかし、最近ではアメリカ預託証券(ADR)が過去1年で32%も下落しており、投資家の間では慎重な見方が広がっています。

米国みずほ証券のアナリストであるケビン・ワン氏は、ASMLの格付けを「買い」から「中立」に引き下げ、目標株価も従来の810ユーロから650ユーロ(約703.58ドル)へと修正しました。4月2日のアムステルダム市場では、同社の株価は1.1%下落して613ユーロとなり、ADRは2日の米国市場で670ドルで小幅上昇しています。

TSMCへの依存度が高まる可能性

ASMLは現在、サムスン電子とインテルからの設備投資の減速に直面しており、その分をTSMC(TSM)に依存せざるを得ない構造となっています。2026年には売上高が2025年比で3%減少し、EUV装置の出荷台数も53台から49台へと減少する見通しです。

ワン氏の予測によれば、TSMC向けのEUV出荷台数は2025年の18台から2026年には15台に減る可能性があり、サムスン電子は10〜15台の出荷にとどまり、インテルは12台から10台に縮小する可能性があります。このような動きが続けば、ASMLの収益性に影響を及ぼす懸念があります。

中国市場がASMLの業績を下支え

その一方で、ASMLにとって明るい材料もあります。ワン氏は、中国からの強い需要がASMLの2025年第1四半期の売上高を押し上げ、アナリスト予想を上回る可能性があると見ています。

ASMLは、4月16日に第1四半期決算を発表する予定です。注目は、中国市場の需要動向と、それがどこまで業績の下支えとなるかに集まっています。

*過去記事「ASMLの株価が米国市場でも急騰、最新決算が市場予想を上回る

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