3月28日(金)の米国株式市場は大きく下落。2月のコアインフレ率が市場予想を上回り、消費者信頼感も悪化したことが原因です。
以下は、28日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
アルガン(AGX)
株価変動: +19.86%
詳細: アルガンはエネルギー施設の設計・建設を手がける米国企業です。第4四半期の業績が前年を上回り、株価は急騰。特に電力業界向けサービス部門が業績をけん引したと報告されました。
アプラビン(APP)
株価変動: +4.08%
詳細: アプラビンはモバイルアプリ向けの広告技術およびマーケティングソリューションを提供する企業です。前日にショートレポートを受けて20%急落した反動で、株価は反発。CEOは「悪意あるショートセラーの虚偽の主張」として反論し、投資家の信頼がある程度回復しました。
ブレイズ(BRZE)
株価変動: +2.21%
詳細: ブレイズはクラウドベースのカスタマーエンゲージメントソフトウェアを提供する企業です。第4四半期の決算がアナリスト予想を上回り、強気なガイダンスが評価され株価は上昇しました。
ロケット・ラブUSA(RKLB)
株価変動: +1.09%
詳細: ロケット・ラブは小型衛星打ち上げサービスを手がける宇宙関連企業です。米宇宙軍の最大56億ドルの契約「NSSLフェーズ3 Lane 1」に選定され、今後の成長期待が高まりました。
USスチール(X)
株価変動: +0.05%
詳細: USスチールはアメリカの大手鉄鋼メーカーです。日本製鉄との140億ドル規模の合併交渉が継続中と報道され、同社株は一時上昇しました。日本製鉄は米国施設への投資額を大幅に引き上げる方針です。
ゼネラル・モーターズ(GM)
株価変動: -1.10%
詳細: ゼネラル・モーターズは米国を代表する自動車メーカーで、シボレーやキャデラックを展開。トランプ前大統領が海外製自動車に25%の関税を課すと発表した影響を受け、自動車株全体に売りが広がりました。
エヌビディア(NVDA)
株価変動: -1.58%
詳細: エヌビディアはGPU(画像処理装置)とAI向け半導体の大手企業です。中国市場での懸念や、支援するコアウィーブのIPOが期待を下回ったことを受け、株価は下落しました。
フォード・モーター(F)
株価変動: -1.82%
詳細: フォードは米国の大手自動車メーカーで、SUVやピックアップトラックなどを中心に展開。海外生産比率が高いことが懸念され、トランプ政権の関税政策発表後に売られました。
テスラ(TSLA)
株価変動: -3.51%
詳細: テスラは電気自動車(EV)を開発・販売する米国企業で、生産は主に米国内で行われています。関税の影響は軽微とみられたものの、消費者信頼感の悪化を背景に株価は下落しました。
ステランティス(STLA)
株価変動: -4.06%
詳細: ステランティスはジープやクライスラーなどを傘下に持つ自動車グループで、欧米を中心にグローバル展開しています。海外生産が多いため、関税リスクを警戒した売りが先行しました。
オックスフォード・インダストリーズ(OXM)
株価変動: -5.72%
詳細: オックスフォード・インダストリーズはTommy BahamaやLilly Pulitzerなどの衣料ブランドを展開するアパレル企業です。第1四半期と通年の売上見通しが市場予想を下回り、株価は下落しました。
ルルレモン・アスレティカ(LULU)
株価変動: -14.19%
詳細: ルルレモンはヨガウェアやアスレジャーウェアで知られるアパレル企業です。第4四半期の業績は好調でしたが、2025年度の売上見通しが弱く、市場の期待を裏切る形となり大幅下落しました。
AAR(AIR)
株価変動: -16.4%
詳細: AARは航空機の保守・整備や部品供給などを行う航空サービス企業です。第3四半期の利益は市場予想を上回ったものの、売上が予想に届かず、株価は大きく下落しました。
ウルフスピード(WOLF)
株価変動: -51.86%
詳細: ウルフスピードはEVや再生可能エネルギー向けのパワー半導体を製造する企業です。米政府との補助金交渉に不透明感が生じ、投資家の不安が急速に広がった結果、株価は52%もの急落となりました。
*過去記事 株価変動