スーパーマイクロ株が急反発?AI関連で注目の理由とは

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)の株式は、回復の兆しを見せていますが、激化する競争環境の中で前進するには課題も残されています。J.P.モルガンのアナリストチームは、同社株の投資判断を「アンダーウェイト」から「ニュートラル」に引き上げ、目標株価を従来の35ドルから45ドルへと引き上げました。

このレポート発表後、3月21日の米国市場で同社株は4.5%上昇し、40.84ドルとなりました(米国東部夏時間11:08現在)。新たな目標株価は、現在の株価からおよそ10%の上昇余地があることを示しています。

SECへの報告書提出完了で不確実性を解消

今回の投資判断の引き上げは、スーパーマイクロが米証券取引委員会(SEC)への年次および四半期報告書の提出を完了し、ナスダックからの上場廃止を回避したことを受けてのものです。J.P.モルガンのアナリストたちは、この提出完了により不透明要素が取り除かれたと評価しています。

さらに、エヌビディア(NVDA)の最新チップ「Blackwell(ブラックウェル)」を搭載したサーバーへの需要が加速する中、同社はその恩恵を受けるポジションにあると見ています。

AIサーバー市場での強みと今後の成長可能性

スーパーマイクロは、次世代グラフィックス処理ユニットや液体冷却技術などにおいて優れた技術力を持ち、AIサーバー市場におけるリーディング企業の一つとして位置付けられています。

J.P.モルガンは、同社の2026会計年度の売上見通しを従来の340億ドルから390億ドルへと引き上げました。これは、エヌビディアからの供給が改善することにより、売上の進展が期待できると判断したためです。

課題は利益率と運転資本への圧力

一方で、競争の激化により価格の引き下げが進み、粗利益率への圧力が懸念されています。J.P.モルガンのアナリストたちは、2025年会計年度第4四半期から翌年にかけて、同社が売上成長を支えるために在庫への大規模な投資を行うことで、運転資本に大きな負荷がかかると予測しています。

また、2月に発行された転換社債に加え、今後も追加的な資金調達が必要になると見られており、これにより金利費用が増加し、一株当たり利益の上昇を抑制する可能性も指摘されています。

今後の投資判断における注目ポイント

スーパーマイクロは、AI市場における成長期待の大きい企業ですが、競争環境の変化やコスト構造の問題も同時に抱えています。技術力と市場ニーズの一致が継続するか、また資本政策がどのように展開されるかが、今後の株価動向を左右する重要なポイントとなります。

今後の展開を見極めるためにも、同社の財務状況やエヌビディアとの関係性、AI市場全体の動向に引き続き注目していく必要があります。

*過去記事はこちら  スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI

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