3月21日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

3月21日(金)の米国株式市場は、主要株価指数が続落から最後に反発する展開となり、週末を控え投資家心理がわずかに回復しました
以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ルミナール・テクノロジーズ(LAZR)

株価変動: +32.96%
詳細: ルミナール・テクノロジーズは、自動運転車向けのLiDAR(ライダー)センサー技術を開発する企業です。2024年第4四半期の損失が予想よりも小さく、売上高は2,225万ドルと市場予想を大きく上回りました。調整後の粗利益は1,400万ドルの黒字となり、赤字予想からの大幅改善が株価急騰の要因となりました。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +7.8%
詳細: スーパー・マイクロ・コンピューターはAIやハイパフォーマンス・コンピューティング向けサーバーを製造する企業です。J.P.モルガンが格下げしていた格付けを「ニュートラル」に引き上げ、目標株価も35ドルから45ドルに引き上げました。エヌビディアのブラックウェル・チップを搭載したAIサーバーの出荷が業績拡大につながるとの期待が高まりました。
*関連記事「スーパーマイクロ株が急反発?AI関連で注目の理由とは

ボーイング(BA)

株価変動: +3.06%
詳細: ボーイングは世界有数の航空宇宙機器メーカーであり、商用機や軍用機、宇宙関連製品を手がけています。米国防総省より次世代戦闘機の開発契約を受注したことが材料となり、株価は上昇しました。一方で、競合のロッキード・マーティンは契約を逃し下落しました。

クォンタム・コンピューティング(QUBT)

株価変動: 0.00%
詳細: クォンタム・コンピューティングは小型の量子コンピュータ技術を開発するスタートアップ企業です。エヌビディアのイベントには参加していませんが、第4四半期の売上が前年から減少し、損失が拡大。1株あたりの損失は0.47ドルと前年の0.09ドルから大幅に悪化しました。

USスチール(X)

株価変動: -0.39%
詳細: USスチールは米国の老舗鉄鋼メーカーで、自動車・建設向け鋼材を中心に供給しています。第1四半期のEBITDA予想は1億2,500万ドルと市場予想を上回ったものの、取引中は方向感に乏しく、終値はわずかに下落しました。

カーニバル(CCL)

株価変動: -1.23%
詳細: カーニバルは世界最大のクルーズ運航会社で、北米・欧州・アジアに展開しています。第1四半期決算は好調だったものの、通期ガイダンスが保守的で、投資家心理を冷やしました。マクロ経済の不透明感も重しとなっています。

NIO(NIO)

株価変動: -4.46%
詳細: NIOは中国の電気自動車(EV)メーカーで、米国にも上場しているグローバル企業です。第4四半期の売上が市場予想を下回り、今後のガイダンスも控えめだったことから、株価は下落しました。

レナー(LEN)

株価変動: -4.04%
詳細: レナーは米国の大手住宅建設会社で、新築一戸建て住宅の販売を主力としています。第1四半期決算は予想を上回りましたが、住宅価格の下落と市場全体の軟化を警戒する発言により株価は売られました。

ディーウェーブ・クオンタム(QBTS)

株価変動: -3.8%
詳細: ディーウェーブ・クオンタムは量子コンピュータ技術の商業化を目指す企業です。エヌビディア主催の「量子デー」で注目を集めたものの、具体的な商用スケジュールの提示がなかったことで市場の失望を招き、2日連続の下落となりました。
*関連記事「量子コンピューター関連株、エヌビディアのイベント後も下落続く

ナイキ(NKE)

株価変動: -5.46%
詳細: ナイキは世界的なスポーツウェア・フットウェアブランドを展開する企業です。第3四半期は予想を上回る利益を計上しましたが、構造改革に伴うコスト負担により、第4四半期の売上が前年比で10%台前半の減少、粗利益率も4〜5ポイント低下すると見通しを発表。先行投資の影響が嫌気されました。

ニューコア(NUE)

株価変動: -5.78%
詳細: ニューコアは米国最大級の鉄鋼メーカーで、建設や製造向けに鋼材を提供しています。2025年第1四半期の利益予想が0.50〜0.60ドルとされ、市場予想の1.05ドルを大幅に下回ったことから株価は急落。鋼材価格の下落と需要の低迷が背景にあります。

フェデックス(FDX)

株価変動: -6.45%
詳細: フェデックスは国際物流・配送サービスを提供する米国の大手企業です。2025年度第3四半期の調整後利益が市場予想を下回り、通期利益予想も18.00〜18.60ドルへ引き下げられました。米国産業経済の弱さが企業間輸送の需要を押し下げていることが主な要因で、ループ・キャピタルは格付けを「売り」に格下げしました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -8.04%
詳細: マイクロン・テクノロジーはメモリーチップとストレージ製品の設計・製造を行う大手半導体企業です。第2四半期はデータセンター需要により売上・利益ともに予想を上回りましたが、すでに高まっていた市場の期待感から利益確定売りが優勢となり株価は大幅に下落しました。
*関連記事「マイクロン、予想を上回る決算も株価は下落


*過去記事 株価変動

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