3月20日(木)の米国株式市場は、前日の反動もあり下落しました。
以下は、20日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
プロアシュアランス (PRA)
株価変動: +48.13%
詳細: プロアシュアランスは、医療専門家向けの保険を提供する企業です。Doctors Co.が1株25ドルでプロアシュアランスを買収すると発表し、買収完了は2026年上半期を予定しています。これを受け、株価は急騰しました。
ダーデン・レストランツ (DRI)
株価変動: +5.77%
詳細: ダーデン・レストランツは、Olive GardenやLongHorn Steakhouseなどのレストランチェーンを運営する企業です。第3四半期の売上高は前年同期比+6.2%増の31.6億ドルでしたが、市場予想の32.1億ドルを下回りました。EPSは予想と一致の2.80ドル。売上成長は堅調ながらも市場予想を下回りましたが、株価は上昇しました。
カーバナ (CVNA)
株価変動: +5.3%
詳細: カーバナは、オンライン自動車販売プラットフォームを提供する企業です。パイパー・サンドラーが投資判断を「ニュートラル→オーバーウェイト」に格上げし、目標株価は225ドルで据え置き。「景気動向に左右されにくい安定した需要」が評価され、株価は大きく上昇しました。
PDD ホールディングス (PDD)
株価変動: +3.97%
詳細: PDD ホールディングスは、中国のECプラットフォーム「Temu」の親会社であり、コストパフォーマンスの高い商品を提供することで急成長しています。第4四半期の売上高が前年比+24%増となるも、市場予想を下回りました。しかし、売上成長は依然として堅調で、株価はプラスで推移しました。
ジェイビル (JBL)
株価変動: +3.12%
詳細: ジェイビルは、電子部品の製造受託サービス(EMS)を提供する企業です。第2四半期決算が市場予想を上回り、通期の業績見通しを上方修正。安定した成長が評価され、株価は上昇しました。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: +0.86%
詳細: エヌビディアは、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を開発・販売する企業で、AI分野でのリーダー的存在です。GTCカンファレンスで初の「Quantum Day」を開催し、ディーウェーブ・クオンタム、イオンキュー 、リゲッティ・コンピューティングの経営陣と量子コンピューティングの未来について議論しました。ただし、具体的な発表や実用化のスケジュールがなかったため、量子関連銘柄は急落しました。一方、エヌビディア株は安定した買いが入り、小幅上昇しました。
ファイブ・ビロー (FIVE)
株価変動: +0.69%
詳細: ファイブ・ビローは、主に10ドル以下の商品を販売するディスカウント小売チェーンです。第4四半期のEPSが市場予想を上回り、同店売上高は-3%減(予想-3.3%より良好)。また、次四半期の売上予想が市場予想を上回り、慎重ながらもポジティブな見方が広がりました。
テスラ (TSLA)
株価変動: +0.17%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)および再生可能エネルギー事業を展開する企業です。パイパー・サンドラーが目標株価を500ドルから450ドルに引き下げたものの、Cantor Fitzgeraldが「ホールド→買い」に格上げ。さらに、テスラは46,096台のサイバートラックをリコールしました。市場では評価が分かれましたが、株価は小幅高で引けました。
インテル (INTC)
株価変動: -0.66%
詳細: インテルは、半導体メーカーであり、特にPCおよびデータセンター向けプロセッサ市場でのシェアが高い企業です。株価は前日に6.9%下落した後、本日も続落。新CEOにリップブー・タン氏を指名したことで、年初来+19%の上昇を記録しているものの、利益確定売りが続いています。
リヴィアン・オートモーティブ (RIVN)
株価変動: -4.23%
詳細: リヴィアン・オートモーティブは、電気自動車(EV)の開発・製造を行う企業で、特に電動ピックアップトラックとSUVに注力しています。パイパー・サントラーが投資判断を「オーバーウェイト→ニュートラル」に格下げし、目標株価も19ドルから13ドルに引き下げました。アナリストは「2025年の成長が難しくなる」との見解を示し、短期的なリスクが意識されました。
アクセンチュア (ACN)
株価変動: -7.26%
詳細: アクセンチュアは、ITコンサルティングおよびアウトソーシングを提供する世界的な企業です。第2四半期決算は市場予想をわずかに上回るも、新規受注が前年比3%減少し、投資家心理が悪化。政府系案件の資金削減懸念もあり、大幅下落しました。
*過去記事 株価変動