エヌビディアの株価が上昇、AI需要の堅調さが後押し

エヌビディア(NVDA)の株価が3月14日の米国市場で上昇しました。主要サプライヤーの最新決算報告が市場全体の上昇傾向の中で、人工知能(AI)関連の取引に明るい兆しをもたらしたことが背景にあります。

チップメーカーであるエヌビディアの株価は、午前10時過ぎの段階で3.12%上昇し、119.18ドルとなっています。

この株価の上昇には、台湾の電子機器メーカーである鴻海精密工業(フォックスコン)が関係しています。同社の純利益は第4四半期に減少しましたが、AIサーバー関連の売上が2025年には1兆台湾ドル(約300億ドル)を超えると見込まれています。

フォックスコンがメキシコにAIサーバーの大規模製造拠点を建設

フォックスコンは、エヌビディアのGB200 Superchipsを搭載するサーバーを製造するため、メキシコに世界最大規模の製造拠点を建設していると発表しました。

同社の会長である劉泳氏は、決算報告の電話会議で、第1四半期のAIサーバー関連の売上が前期比および前年同期比で倍増する見込みであると述べました。

この発表は、AI市場の成長が引き続き堅調であることを示しており、エヌビディアのグラフィック処理ユニット(GPU)を含むAI関連製品の需要が2025年も維持されることが期待されています。

GPUテクノロジーカンファレンスに注目

エヌビディアの今後の展開を見極める上で、多くの投資家が注目しているのがGPUテクノロジーカンファレンスです。このイベントは来週開催され、3月18日には同社の最高経営責任者(CEO)であるジェンスン・フアン氏による基調講演が予定されています。

特に、現在のブラックウェル世代に続く次世代AIチップに関する発表が期待されており、市場の注目が集まっています。

エヌビディアの次世代技術と今後の見通し

BofA証券のアナリストであるヴィヴェク・アーヤ氏は、エヌビディアが以下のような技術アップデートを発表すると予想しています。

  • ブラックウェル・ウルトラ(B300):推論モデルに重点を置いた新しいアーキテクチャ
  • ルービン(CY26+):次世代のAIチップ
  • 次世代ネットワークのスケールアップ改善
  • 自動運転技術、物理AI、ロボット工学、量子コンピューティングへの長期的な展開

これらの発表は業界の予想通りのものではありますが、エヌビディアの技術進化と市場での競争力を示す重要な要素となります。

アーヤ氏アはエヌビディアの株式に対して「買い」の評価を維持し、目標株価を200ドルと設定しています。

AI市場の成長とエヌビディアの今後

AI市場の成長は依然として力強く、エヌビディアのGPUやAIサーバー関連製品の需要は引き続き高い水準を維持する見込みです。

特に、フォックスコンのAIサーバー拡大計画や次世代チップの発表が、同社の今後の成長をさらに加速させる可能性があります。

3月18日のカンファレンスでの発表がどのような影響を市場にもたらすのか、今後の動向に注目が集まっています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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