パランティア・テクノロジーズ（PLTR）の株価が3月12日に上昇しました。データ分析ソフトウェアを開発する同社は、前日の11日に新規顧客を発表し、投資家の関心を集めています。
12日のプレマーケット取引で株価は6.8%上昇し、83.31ドルまで上昇しました。S&P500指数（SPX）先物も1.1%の上昇を見せており、市場全体が前向きな動きを示しています。
新規顧客が株価を押し上げる
株価の上昇要因として、パランティアが13日に開催予定のイベントが挙げられます。このイベントでは、新規および既存顧客の事例を紹介する予定であり、新たに発表された顧客には、米国の大手薬局チェーンであるウォルグリーン・ブーツ・アライアンスや、オランダの大手ビールメーカーであるハイネケンが含まれています。
2025年の売上成長率は31%、営業利益率は45%を見込む
ウィリアム・ブレアのアナリストであるルイ・ディパルマ氏は、12日のリサーチノートで「今回の発表は、パランティアの商業分野での成長が継続していることを示している」と述べています。さらに、同社は2025年の売上成長率を31%、営業利益率を45%と見込んでおり、堅調な業績が期待されています。同アナリストは、パランティア株について「マーケットパフォーマンス」と評価し、具体的な目標株価は提示していません。
株価は調整局面からの回復へ
パランティアの株価は、過去1か月で33%下落していました。これは、米国のハイテク株全体が売られていた影響を受けたものです。また、アメリカの関税政策が市場に不安をもたらし、投資家心理を悪化させたことも下落要因の一つと考えられます。
しかし、新規顧客の発表や、今後の成長見通しが明るいことから、株価は回復基調にあります。特に、パランティアの商業部門の成長が続いていることが示されたことは、投資家にとってプラス材料となりそうです。
パランティアはこれまで政府向け事業が強みでしたが、商業分野でも顧客基盤を拡大しており、今後の成長が期待されます。13日のイベントでは、さらに具体的な事例が発表される可能性があり、市場の注目が集まっています。
＊過去記事はこちら パランティア PLTR