イーロン・マスク氏のSNS「X」が大規模なサイバー攻撃を受ける

イーロン・マスク氏が運営するソーシャルメディアプラットフォーム「X」(旧Twitter)が、大規模な障害に見舞われています。マスク氏は、この問題について「大規模なサイバー攻撃を受けている」と発言し、攻撃の背後には組織的な集団、または国家が関与している可能性があると示唆しました。

Xが受けたサイバー攻撃の詳細

アナリティクスプラットフォーム「ダウンディテクター」によると、Xの障害報告は過去24時間で40,000件近くに達し、通常と比べて急激に増加しているとのことです。明らかに異常な状況であり、多くのユーザーが影響を受けています。

マスク氏は自身の投稿で「Xに対する大規模なサイバー攻撃が発生した。我々は日常的に攻撃を受けているが、今回は大規模なリソースが投入された攻撃だ。大規模な組織、もしくは国家が関与している可能性がある。現在、攻撃元の追跡を進めている」と述べています。

マスク氏の政界進出とXの運営

Xへの攻撃が発生したタイミングは、マスク氏がドナルド・トランプ大統領の政権内で新設された「政府効率化省(Department of Government Efficiency)」に関与していることと重なっています。同氏は同省の運営を支援し、コスト削減を進める役割を担っています。このような立場から、一部の層が反発しているようです。

特に、マスク氏がトランプ大統領の政権と深く関わることで、電気自動車メーカー「テスラ(TSLA)」に対するボイコット運動が発生しています。この影響で、同社の売上への懸念が高まっています。

テスラ株の急落と市場への影響

テスラの株価は、3月10日の米国市場で15.43%もの大幅な下落を記録しました。市場関係者によると、マスク氏の政治的な関与に反発する消費者が増え、テスラの販売に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。実際、テスラ車の購入を控える動きが広がっており、投資家の不安を高めています。

また、米国株式市場全体にも影響が及び、S&P500指数(SPX)は2.7%下落しました。トランプ政権の政策がもたらす不確実性が市場に動揺を与え、景気後退の懸念が強まっています。

今後の展開

Xへのサイバー攻撃の背後に誰がいるのか、現在も調査が進められています。今回の攻撃が単なる技術的な問題ではなく、政治的・経済的な影響を持つ可能性があるため、さらなる情報公開が待たれます。

また、テスラの株価の動向や、Xの安定性回復に向けた対策がどのように進められるのかにも注目が集まっています。マスク氏の政治的活動とビジネスの関係が、今後の市場や企業経営にどのような影響を与えるのか、引き続き注視する必要があります。

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