3月7日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄│米国株投資で幸せ作り

3月7日(金)の米国株式市場は、米連邦準備制度理事会（FRB）のジェローム・パウエル議長が「米国経済は良好な状態にある」と発言したことを受け、上昇しました。市場の不透明感は依然として残るものの、投資家のセンチメントは改善し、主要指数がプラスで引けました。
以下は、7日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ギャップ (GAP)

株価変動: +18.84%
詳細: アメリカの大手アパレル企業であるギャップは、第4四半期の決算が市場予想を上回り、株価が急上昇しました。同社の年間売上成長率見通しは1～2%（予想: 1.7%）、営業利益は8～10%増と発表されました。消費者支出の底堅さがプラスに働いており、今後の業績回復が期待されています。

ブロードコム (AVGO)

株価変動: +8.64%
詳細: 半導体およびソフトウェアを提供するブロードコムは、2024年度第1四半期の決算が市場予想を上回り、株価が8.6%上昇しました。調整後1株当たり利益（EPS）は1.60ドル（予想: 1.51ドル）、売上高は149億2000万ドル（予想: 146億2000万ドル）でした。特にAI関連事業の売上が41億ドル（前年比+77%）と好調で、AI需要の継続が期待されています。2024年第2四半期の売上高ガイダンスは149億ドル（予想: 147億1000万ドル）と発表されました。
＊関連記事「ブロードコムの好調な業績が半導体市場に希望をもたらす」

ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス (WBA)

株価変動: +7.45%
詳細: アメリカを代表するドラッグストアチェーンのウォルグリーンズは、シカモア・パートナーズによる買収決定を受け、株価が上昇しました。買収総額は237億ドルで、1株当たり11.45ドルの現金支払いが予定されています。さらに、追加キャッシュボーナスとして最大3.00ドルの支払いが見込まれています。非公開化により、経営の柔軟性が高まり、再成長戦略が加速すると期待されています。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +1.92%
詳細: 世界最大のAIチップメーカーであるエヌビディアは、前日の5.7%下落から反発し、株価が1.9%上昇しました。これは、ブロードコムの決算がAI関連銘柄のセンチメントを改善したことによるものです。同社の株価は年初来で20%下落しており、今後の回復が注目されています。同業のマイクロン・テクノロジー（MU）も4%上昇しました。

テスラ (TSLA)

株価変動: -0.3%
詳細: アメリカの電気自動車（EV）メーカーであるテスラの株価は、アナリストの格上げにもかかわらず、262.67ドルで0.3%下落しました。TDカウエンのアナリスト、イタイ・ミカエリ氏は、同銘柄を「ホールド」から「買い」に格上げし、目標株価を180ドル → 388ドルに引き上げました。投資家は依然として競争激化やEV市場の成長鈍化に懸念を抱いています。

マーベル・テクノロジー (MRVL)

株価変動: -1.99%
詳細: 半導体メーカーのマーベル・テクノロジーは、前日に20%急落した後も下落を続けました。これは、同社の第1四半期業績ガイダンスが市場の期待に届かなかったことが影響しています。同社の株価下落率は、2001年以来最大となっています。

コストコ (COST)

株価変動: -6.07%
詳細: 倉庫型小売チェーンの大手コストコは、決算ミスを受けて大きく下落しました。調整後EPSは4.02ドル（予想: 4.09ドル）、売上高は637億ドル（予想: 631億ドル）でした。同社の既存店売上高成長率は6.8%（予想: 6.4%）と堅調でしたが、利益率の低下が懸念されています。
＊関連記事「コストコの株価が急落！今が買い時なのか？」

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ (HPE)

株価変動: -11.97%
詳細: ITインフラおよびクラウドサービスを提供するHPEは、第1四半期決算および第2四半期の業績ガイダンスが市場予想を下回り、株価が大幅に下落しました。調整後EPSは0.28ドル～0.34ドル（予想: 0.50ドル）、売上高は72億ドル～76億ドル（予想: 79億2000万ドル）と低迷。さらに、コスト削減策として約2500人（5%）の人員削減を発表しました。