3月6日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

3月6日(木)の米国株式市場は大きく下落し、ナスダック総合指数は調整局面に突入しました。この下落の要因として、ホワイトハウスの関税政策に関する日々の変動が市場を混乱させたことが挙げられます。特に、自動車メーカーやハイテク株が大きく動きました。
以下は、6日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

バーリントン・ストアーズ (BURL)

  • 株価変動: +8.74%
  • 詳細: バーリントン・ストアーズは、ディスカウントアパレルチェーンを展開する小売企業です。第4四半期の調整後利益が市場予想を上回り、売上も前年同期比4.8%増の32.8億ドルと堅調でした。また、既存店売上高は+6%(市場予想+2.4%)と好調で、2024年度の売上成長見通しも+6~8%と強気な内容となり、投資家の期待を集めました。

ヴィーバ・システムズ (VEEV)

  • 株価変動: +7.37%
  • 詳細: ヴィーバ・システムズは、製薬業界向けのクラウドベースのソフトウェアを提供する企業です。第4四半期の調整後利益が市場予想を上回り、売上も前年比14%増の7億2090万ドルと好調。第1四半期の調整後利益見通しも1.74~1.75ドルとアナリスト予想を超え、株価が急騰しました。

リゲッティ・コンピューティング (RGTI)

  • 株価変動: +4.03%
  • 詳細: リゲッティ・コンピューティングは、量子コンピュータの開発を手掛ける企業です。四半期決算で売上が市場予想を下回り、赤字幅も拡大しましたが、一時的な買い戻しが入り株価はプラス圏で引けました。

Zスケーラー (ZS)

  • 株価変動: +2.91%
  • 詳細: Zスケーラーは、企業向けのクラウドセキュリティソリューションを提供する企業です。第2四半期の調整後利益と売上がアナリスト予想を上回り、強気の通期業績見通しも発表されたことで株価が上昇しました。サイバーセキュリティ市場の拡大が追い風となっています。

クローガー (KR)

  • 株価変動: +2.00%
  • 詳細: クローガーは、アメリカ最大級のスーパーマーケットチェーンを運営する企業です。第4四半期の決算で売上が市場予想をやや下回ったものの、既存店売上(燃料・新規店舗除く)が前年比2.4%増加し、堅調な成長を示しました。ただし、通期の業績見通しはやや慎重な内容となっています。

フォード・モーター (F)

  • 株価変動: -0.41%
  • 詳細: フォード・モーターは、世界的な自動車メーカーの1つです。ゼネラル・モーターズやステランティスと同様に関税免除のニュースを受けて前日は上昇したものの、6日は小幅安となりました。米国政府の関税政策が流動的であることが影響し、投資家の慎重姿勢が強まりました。

ステランティス (STLA)

  • 株価変動: -1.09%
  • 詳細: ステランティスは、ジープやクライスラーなどのブランドを擁するグローバルな自動車メーカーです。関税政策の変動を受けて前日に急騰した後、6日は反落しました。自動車セクター全体に広がる不透明感が重荷となり、株価の調整が進みました。

ゼネラル・モーターズ (GM)

  • 株価変動: -2.64%
  • 詳細: ゼネラル・モーターズは、アメリカを代表する自動車メーカーです。前日に関税免除の発表を受けて急騰したものの、6日には利益確定売りが入り下落しました。ホワイトハウスは、カナダおよびメキシコからの輸入車に対する関税を1カ月間免除すると発表しましたが、市場は不透明感を警戒しました。

テスラ (TSLA)

  • 株価変動: -5.61%
  • 詳細: テスラは、電気自動車(EV)の開発・販売を行う企業です。ドイツ市場での販売急減が影響し急落しました。2月のドイツでの登録台数は前年同期比で76%減少し、欧州での需要低迷が懸念されています。さらに、ベアードのアナリストが目標株価を440ドル→370ドルに引き下げ、「弱気の新選択肢」に指定したことで売りが加速しました。

エヌビディア (NVDA)

  • 株価変動: -5.74%
  • 詳細: エヌビディアは、AI向けGPUのリーディングカンパニーです。マーベル・テクノロジーの弱気なガイダンスを受けて売りが広がり、株価が下落しました。前日は1.1%上昇していましたが、AI関連銘柄全体に波及する売り圧力が影響しました。

マーベル・テクノロジー (MRVL)

  • 株価変動: -19.81%
  • 詳細: マーベル・テクノロジーは、データセンター向けの半導体を開発する企業です。第4四半期の決算が市場予想を上回ったものの、第1四半期の業績見通しが期待に届かず急落しました。投資家はさらなる強気なガイダンスを期待していましたが、会社側は慎重な見通しを示しました。
    *関連記事「マーベル・テクノロジーの株価が急落|決算後の市場の反応とは?

モンゴDB (MDB)

  • 株価変動: -26.94%
  • 詳細: モンゴDBは、NoSQLデータベースを提供するクラウドソフトウェア企業です。第4四半期の調整後利益が市場予想を上回ったものの、通期業績ガイダンスが市場予想を大幅に下回ったことが嫌気され、大幅安となりました。特に、調整後利益の見通しが2.44~2.62ドル(市場予想3.38ドル)と弱気だったことが売りの要因となりました。
    *関連記事「モンゴDBの株価大暴落!それでも買うべき理由とは?

*過去記事 株価変動

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