マーベル・テクノロジーの株価が急落!市場予想を上回る決算でも投資家の期待に届かず

マーベル・テクノロジー(MRVL)の株価が、3月5日の決算発表後に大きく下落しました。同社の第4四半期(1月期)の決算は、市場予想を若干上回る結果となりましたが、投資家の期待には十分に応えられなかったようです。

第4四半期の決算内容

マーベル・テクノロジーの第4四半期の売上は18億2000万ドルとなり、アナリストの予想(18億ドル)をわずかに上回りました。また、調整後の1株当たり利益は60セントで、市場予想の59セントを上回る結果となりました。

同社は、新年度第1四半期(4月期)のガイダンスとして、売上を18億7500万ドル(中央値)と予測しています。この数値は、市場予想の18億7000万ドルとほぼ一致しており、大きなサプライズはありませんでした。

AI向けカスタムチップの成長が期待される

マーベル・テクノロジーのCEOであるマット・マーフィー氏は、決算発表の中で「カスタムAIシリコンプログラムが本格的な量産に入り、インターコネクト製品の強い成長が続いている」と述べました。また、「通期での売上成長が見込まれる」と強調しました。

同社は、データセンター、5Gインフラ、ネットワーキング、ストレージ市場向けの半導体やハードウェア製品を提供しており、特に大手テクノロジー企業向けにアプリケーション・スペシフィック・インテグレーテッド・サーキット(ASIC)と呼ばれるカスタムAI半導体の設計を支援しています。

投資家の期待に届かず、株価が急落

決算内容自体は市場予想を上回るものでしたが、投資家の期待には及ばなかったようです。その結果、マーベル・テクノロジーの株価は、決算発表後の時間外取引で16%下落しました。

株価の急落の背景には、市場がより強気な成長見通しを期待していたことが考えられます。特に、AI関連の需要が急速に拡大する中で、エヌビディア(NVDA)などの競合企業と比較すると、マーベル・テクノロジーの成長スピードが市場の期待ほどではなかった可能性があります。

アナリストの評価と今後の見通し

先週、レイモンド・ジェームズのアナリストであるスリニ・パッジュリ氏は、マーベル・テクノロジーの株を「アウトパフォーム」と評価しました。同氏は、「2028年までにカスタムAIアクセラレータ市場が500億ドル以上に成長すると予想される中で、マーベル・テクノロジーは強力な知的財産(IP)、システムレベルの専門知識、確かな実行力を持つことで大きな市場シェアを獲得できる」と述べています。

マーベル・テクノロジーの株価は過去1年で15%上昇していましたが、今回の決算発表後の急落により、投資家のセンチメントが大きく変化する可能性があります。今後の株価動向は、AI市場の成長や競合企業との比較において、どの程度の競争力を維持できるかが鍵となりそうです。

まとめ

マーベル・テクノロジーの第4四半期決算は市場予想を上回る内容でしたが、投資家の期待には及ばず、株価は大きく下落しました。同社はAI向けカスタムチップの成長を見込んでいますが、市場はより積極的な成長見通しを求めているようです。

今後の株価動向は、AI市場の成長と同社の競争力がどのように推移するかにかかっています。投資家は引き続き、次の四半期の業績や市場全体のトレンドを注視する必要があります。

*過去記事はこちら マーベル・テクノロジー MRVL

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