サウンドハウンドAI、10-K報告書の提出を延期し株価が急落

  • 2025年3月5日
  • 2025年3月5日
  • BS余話

AI音声技術企業のサウンドハウンドAI(SOUN)は、10-K報告書の提出を延期すると発表し、3月4日の米国市場で株価が急落しました。

提出延期の理由

サウンドハウンドは、昨年に行った2件の企業買収により会計処理が複雑になっているため、年次報告書に開示する財務諸表と付随する注記の作成に時間を要すると説明しています。この内容は、 4日に証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかにされました。
現在のところ、10-K報告書は3月18日までに提出する予定です。

買収した2社の概要

サウンドハウンドは、2024年1月3日にシンク3(Synq3)を買収し、8月7日にアメリア・ホールディングス(Amelia Holdings)を買収しました。

  • シンク3は、音声AIやその他の技術ソリューションをレストラン業界に提供する企業です。
  • アメリア・ホールディングスは、AIソフトウェアを開発する企業です。

サウンドハウンドの技術は、国内のレストラン業界でも活用されており、ドライブスルーでAIボットに話しかけることで注文を行うことが可能になっています。

10%の株価下落

サウンドハウンドの株価は、4日の市場一時10%下落し9.37ドルとなりました。
提出延期による不安が、同社の株価の不安定な動きを拡大させた形です。

株価の急変動

サウンドハウンドの株価は、2024年にAI技術への期待が高まったことで836%の急騰を記録しました。しかし、2025年2月14日には、エヌビディアがサウンドハウンドの株式を売却したことが明らかになり、株価は28%急落しました。

その後、2025年2月28日に発表された第4四半期の財務報告が予想を上回ったことで、株価は17%上昇しました。

直近1年の株価動向

サウンドハウンドの株価は過去1年で94%上昇していますが、2024年12月26日の最高値24.23ドルからは60%下落しています。
AI関連銘柄のボラティリティの高さが改めて浮き彫りになったといえます。

まとめ

サウンドハウンドAIは、10-K報告書の提出を延期したことで、株価が下落しました。AI技術への期待が高まる中で、投資家は企業の財務状況や成長戦略に注目しています。今後の業績が、株価に大きな影響を与える可能性があるため、引き続き動向を見守る必要があります。

*過去記事「サウンドハウンドAI、音声AI市場で成長加速!最新決算と株価動向をチェック

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