2月28日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2月28日(金)の米国株式市場は、ドナルド・トランプ大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の会談が罵り合いに発展したことを受け、一時的に下落しました。しかし、その後反発し、主要銘柄が大きく動きました。
以下は、28日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

サウンドハウンドAI (SOUN)

株価変動: +17.48%
詳細: サウンドハウンドAIは、音声認識と人工知能(AI)技術を開発する企業です。第4四半期の売上見通しを上方修正し、株価が急騰しました。新たな売上見通しは1億5700万ドルから1億7700万ドルに引き上げられ、AI技術の成長期待が高まりました。
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ロケット・カンパニーズ(RKT)

株価変動: +9.12%
詳細: ロケット・カンパニーズはRocket Mortgageの親会社で、住宅ローンおよび金融サービスを提供する企業です。第4四半期の売上と利益が市場予想を上回ったことを受け、株価が9.1%上昇しました。住宅ローンの申請件数の増加が追い風となり、今後の市場環境にも注目が集まります。

モンスター・ビバレッジ (MNST)

株価変動: +5.26%
詳細: モンスター・ビバレッジは、エナジードリンクを製造・販売する企業です。第4四半期の売上が市場予想を上回ったことを受け、株価が上昇しました。競争が激化する飲料市場の中でも、ブランド力を維持しながら成長を続けています。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +3.97%
詳細: エヌビディアは、AI向け半導体チップの開発を手掛ける世界最大のGPUメーカーです。四半期売上が市場予想を上回ったものの、27日に利益率の低下が嫌気され8.5%下落しました。しかし、28日には反発し、3.9%の上昇を記録しました。27日の下落は2018年11月以来、決算発表後としては最大の下落率でした。
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テスラ (TSLA)

株価変動: +3.91%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)および再生可能エネルギー事業を展開する企業です。6営業日連続で下落していましたが、28日には3.9%の上昇を記録しました。EV販売の減速や、CEOイーロン・マスク氏の政治的発言による消費者離れが懸念されるものの、短期的には買い戻しの動きがありました。

オートデスク (ADSK)

株価変動: -2.88%
詳細: オートデスクは、建築・エンジニアリング・デザインソフトウェアを提供する企業です。AIを含む「重要な分野」へリソースを再配分するため、従業員の約9%を削減すると発表。第4四半期の売上は12%増の16億4000万ドルとなり、アナリスト予想を上回りましたが、人員削減の発表がネガティブ視され、株価は下落しました。

デル・テクノロジーズ (DELL)

株価変動: -4.70%
詳細: デル・テクノロジーズは、パソコンやサーバーなどのハードウェアを提供する大手IT企業です。第4四半期の調整後利益が1株あたり1.65ドルと市場予想(1.78ドル)を下回り、売上高も予測の236億ドルに対し225億~235億ドルと発表。業績見通しの弱さが嫌気され、株価が下落しました。
*関連記事「AIブームでも利益率低下?デル・テクノロジーズの最新決算を解説!

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス (WBA)

株価変動: -4.90%
詳細: ウォルグリーンは、米国を中心にドラッグストアチェーンを展開する企業です。ドイツ銀行のアナリストが投資判断を「ホールド」から「売り」に格下げし、目標株価を11ドルから9ドルに引き下げたことを受け、株価が下落しました。

HP (HPQ)

株価変動: -6.82%
詳細: HPは、パソコンおよびプリンター製造を行う大手メーカーです。第1四半期の売上高は市場予想を上回る135億ドルとなったものの、第2四半期の調整後利益の見通しが市場予測(86セント)を下回る80セントと発表されたことで、株価が下落しました。また、最大2,000人の人員削減を計画しています。

レッドフィン (RDFN)

株価変動: -12.70%
詳細: レッドフィンは、オンライン不動産仲介サービスを提供する企業です。第4四半期の損失が市場予想よりも拡大し、株価が大きく下落しました。住宅市場の変動による影響が大きく、今後の市場環境が重要なポイントとなります。

ネットアップ (NTAP)

株価変動: -15.57%
詳細: ネットアップは、エンタープライズ向けデータストレージを提供する企業です。第3四半期の売上が市場予測を下回り、さらに第4四半期の見通しも弱かったことで、株価が急落しました。データセンター関連の需要が低迷していることが影響しています。

デュオリンゴ (DUOL)

株価変動: -16.95%
詳細: デュオリンゴは、語学学習アプリを運営する企業です。第4四半期の売上は前年同期比42%増となり、1日当たりのアクティブユーザー数が51%増の4050万人、月間アクティブユーザー数が32%増の1億1670万人に達しました。しかし、市場の期待値が高かったため、決算後の売り圧力が強まり、株価は急落しました。
*関連記事「デュオリンゴの株価急落、成長も市場予想に届かず

アケイディア・ヘルスケア (ACHC)

株価変動: -25.53%
詳細: アケイディア・ヘルスケアは、行動医療サービスを提供する企業です。第1四半期の調整後利益の見通しを1株あたり2.50~2.80ドルと発表。市場予想の3.35ドルを大きく下回ったため、株価が暴落しました。業績の先行き不透明感が高まり、投資家の売りが集中しました。


*過去記事 株価変動

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