2月27日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2月27日(木)の米国株式市場は、テクノロジーセクターを中心に大きな動きが見られました。特に、エヌビディア(NVDA)の四半期決算発表後の株価下落が市場全体のセンチメントに影響を与え、S&P500やナスダック総合指数の下落を引き起こしました。
以下は、27日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ニュータニックス(NTNX)

株価変動: +10.37%
詳細: ニュータニックスは、クラウド・コンピューティングとハイパーコンバージドインフラ(HCI)ソリューションを提供する企業です。第2四半期の収益と利益が市場予想を上回り、投資家の期待感が高まりました。その結果、株価は大きく上昇しました。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)

株価変動: +4.76%
詳細: ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、大手メディア・エンターテインメント企業で、映画、テレビ番組、ストリーミングサービスを展開しています。広告収益の低迷により予想以上の四半期損失を計上しましたが、2026年までに1億5000万人の世界加入者を達成できる見通しを発表したことで、市場の期待が高まりました。その結果、株価は上昇しました。

スノーフレーク(SNOW)

株価変動: +4.53%
詳細: スノーフレークは、クラウドベースのデータウェアハウスおよびビッグデータ解析プラットフォームを提供する企業です。第4四半期の売上高が9億8680万ドル、調整後利益が1株あたり30セントとなり、市場予想(売上高9億5700万ドル、EPS18セント)を上回りました。通期の製品売上高見通しも市場予想を上回り、株価は上昇しました。
*関連記事「スノーフレークの第4四半期決算、ウォール街予想を大きく上回る

テスラ(TSLA)

株価変動: -3.04%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)と再生可能エネルギー事業を展開する世界最大のEVメーカーの一つです。株価は6日連続で下落し、合計約20%の下落となりました。米国と欧州での販売データの弱さと、イーロン・マスクCEOの政治的な影響が懸念材料となり、投資家の売りが続いています。

セールスフォース(CRM)

株価変動: -4.01%
詳細: セールスフォースは、クラウドベースの顧客関係管理(CRM)ソフトウェアを提供する企業です。第4四半期の調整後利益が1株当たり2.78ドルとなり、市場予想の2.61ドルを上回りました。しかし、2026年度の売上高見通しが405~409億ドルと、市場予想の413億7000万ドルを下回ったため、株価は下落しました。
*関連記事「セールスフォース決算発表!株価下落の理由と今後の成長戦略とは?

イーベイ(EBAY)

株価変動: -8.19%
詳細: イーベイは、世界的なオンラインマーケットプレイスを運営する企業です。第1四半期の売上高予想を25.2億~25.6億ドルと発表し、市場予想の25.9億ドルを下回りました。第4四半期の業績自体は予想を上回ったものの、ガイダンスの弱さが嫌気され、株価は下落しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: -8.48%
詳細: エヌビディアは、世界有数の半導体メーカーで、特にAI・GPU市場をリードする企業です。第4四半期の調整後利益が1株あたり89セントとなり、市場予想の85セントを上回りました。売上高は393億ドル(前年同期比+78%)と大幅に成長し、特にデータセンター部門の売上高は93%増の356億ドルに達しました。最新世代の「ブラックウェル」チップへの需要も旺盛ですが、好決算がすでに織り込まれていたため、利益確定売りが発生し、株価は大きく下落しました。
*関連記事「エヌビディアの決算報告後の株価停滞と今後の展望

シースリー・エーアイ(AI)

株価変動: -9.70%
詳細: シースリー・エーアイは、企業向けにAIプラットフォームを提供するソフトウェア企業です。第3四半期決算で1株当たり12セントの損失を計上しました。売上高は前年同期比26%増の9,880万ドルで予想を上回ったものの、通期の調整後営業損失見通しが8700万~9700万ドルと、市場予想(8060万ドルの損失)を上回る規模だったため、株価は下落しました。

テラドック・ヘルス(TDOC)

株価変動: -13.61%
詳細: テラドック・ヘルスは、遠隔医療(テレヘルス)サービスを提供する企業です。第4四半期に1株当たり28セントの損失を計上しました。市場予想の24セントの損失を上回る赤字幅となったことが嫌気され、株価は急落しました。

スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)

株価変動: -15.97%
詳細: スーパー・マイクロ・コンピュータは、AIサーバーや高性能コンピュータ(HPC)向けのハードウェアを製造する企業です。決算報告を発表し、過去数か月間続いていた上場廃止の懸念が解消されました。しかし、26日に12%急騰した反動もあり、27日は大きく下落しました。
*関連記事「スーパーマイクロ株が急落!上場廃止リスク回避でも市場は不安?今後の展望を徹底分析!

イオンキュー(IONQ)

株価変動: -16.84%
詳細: インキューは、量子コンピュータを開発する企業で、商用向け量子コンピュータのリーダー的存在です。第4四半期および通期の決算発表後、株価は大きく下落しました。2024年の売上高は前年の約2倍の4310万ドルに成長しましたが、営業損失の拡大が懸念材料となりました。また、他の量子コンピューティング関連株も連動して下落しました。
ディーウェーブ・クオンタム(QBTS): -9.28%
リゲッティ・コンピューティング(RGTI): -13.47%
クオンタム・コンピューティング(QUBT): -9.71%


*過去記事 株価変動

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