アクソン・エンタープライズの株価急騰!好調な決算とAI活用で今後の成長に期待

テーザー銃や警察向けテクノロジーを提供するアクソン・エンタープライズ(AXON)の株価が2月26日の米国市場で大きく上昇しました。これは、第4四半期の業績がウォール街の予想を大きく上回り、2025年の通期売上予想も好調だったことが要因となっています。

予想を上回る決算で株価が急騰

ファクトセットのデータによると、アクソンは2024年第4四半期に調整後1株当たり2.08ドルの利益を計上しました。これは、アナリストの予想である1.40ドルを大幅に上回る結果となっています。また、売上は前年の5億4,430万ドルから5億7,510万ドルに増加し、ウォール街が予想していた5億6,600万ドルを超えました。これを受けて、同社の株価は26日午前の段階で17.66%急騰し、584.38ドルに達しました。

純利益は137%増加、テーザー銃の売上も好調

アクソンの純利益は1億3,520万ドルとなり、前年の5,710万ドルから137%近く増加しました。特に主力製品であるテーザー銃の売上は前年比37%増の2億2,100万ドルと、大きな成長を見せています。同社によると、この四半期の売上の伸びは、新型の「Taser 10」デバイスの拡張と、仮想現実(VR)トレーニングソリューションの採用拡大によってもたらされたとのことです。

2025年の売上ガイダンスも好調

アクソンは、2025年の年間売上を25億5,000万ドルから26億5,000万ドルの範囲と予想しています。中間値では25億6,000万ドルとなり、これはアナリストの予想を上回る数字です。また、調整後の利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)は6億4,000万ドル〜6億7,000万ドルになると見込まれています。ファクトセットの調査によると、アナリストの予想は6億5,050万ドルでした。

アナリストの評価は引き続き「アウトパフォーム」

投資銀行ウィリアム・ブレアのアナリストであるジョナサン・ホー氏は、「国際物流企業との過去最大規模の取引に牽引された例外的な四半期」だったと評価し、アクソンに対する「アウトパフォーム」の格付けを再表明しました。ホー氏は、競争やガイダンスへの懸念が株価を乱高下させたものの、それらは過度な心配だったと指摘。実際、四半期の年間経常売上は37%、クラウドと複合サービスの売上は44%の増加となっており、好調な成長を示しています。

AI活用でさらなる成長の可能性

アクソンは、人工知能(AI)の活用にも力を入れています。同社は、センサーレベルでデータを取得し、それをアプリケーション全体で活用する能力を持っています。これにより、長期的には強力なネットワーク効果とプラットフォームの利益を生み出す可能性があります。ホー氏は、「同社は生成AIなどの大きなトレンドから恩恵を受けるように設計されており、今後の事業価値と競争優位性を高める可能性がある」と述べています。

まとめ

アクソン・エンタープライズは、第4四半期の決算で予想を大きく上回る業績を達成し、2025年の売上見通しも好調なことから株価が急騰しました。特にテーザー銃やクラウドサービスの成長が業績を押し上げており、今後のAI活用によるさらなる成長も期待されています。投資家にとって、アクソンは引き続き注目すべき銘柄の一つとなりそうです。

*過去記事はこちら アクソン AXON

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