2月20日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2月20日(木)の米国株式市場は、序盤の安値から持ち直したものの、主要3指数(S&P500、ナスダック、ダウ)すべてが下落して取引を終えました。特に、S&P500種株価指数は前日の記録的な高値から後退し、ナスダック総合株価指数は5日連続の上昇が止まりました
以下は、20日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

アリババ(BABA)

株価変動: +8.09%
詳細: アリババ・グループ・ホールディングは、中国を代表するEコマース企業で、クラウドコンピューティングやデジタル決済、物流など幅広い分野で事業を展開しています。第4四半期の売上高は2,801.5億元(約383.8億ドル)と前年同期比8%増加し、市場予想の2,793.4億元とほぼ一致しました。経営陣は「ユーザー第一、AI主導」の戦略を強調し、成長の加速をアピールしました。これを受けて株価は大きく上昇しました。

マイクロソフト(MSFT)

株価変動: +0.53%
詳細: マイクロソフトは、世界最大級のソフトウェア企業であり、クラウドサービス「Azure」やWindows OS、オフィスソフトなどを提供しています。同社は、量子プロセッシング・ユニット「マジョラナ1」を発表し、量子コンピューターの実用化に向けた大きな進展を報告しました。この発表を受けて、量子関連銘柄が上昇しました。
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スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)

株価変動: -1.63%
詳細: スーパー・マイクロ・コンピュータは、高性能サーバーやデータセンター向けのコンピューターシステムを提供する企業です。最近はAI向けのサーバー需要増加を背景に株価が急上昇していましたが、20日は1.6%下落しました。前日には8%の上昇を記録し、5日間連続で株価が上昇していましたが、利益確定売りが出た可能性があります。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: -5.17%
詳細: パランティア・テクノロジーズは、政府機関や企業向けにビッグデータ解析ソフトウェアを提供する企業です。米国の国防予算削減の可能性が報道された影響で、国防関連の受注に対する不透明感が広がり、株価が下落しました。さらに、CEOのアレックス・カープ氏が997万5,000株を売却する計画を発表したことも、投資家心理を冷やし、株価はこの日も下落しました。
*関連記事「パランティア・テクノロジーズの株価が急落 – 今後の見通しは?

ウォルマート(WMT)

株価変動: -6.53%
詳細: ウォルマートは、世界最大の小売企業であり、スーパーマーケットやオンライン販売を展開しています。2026会計年度(2025年2月〜2026年1月)の売上高成長率を前年比3%~4%と予想し、市場の4%成長予想を下回りました。また、調整後EPSのガイダンスも市場予想の2.77ドルに対し、2.55ドルと低く、これが失望を招きました。この結果、株価は6.5%下落しました。消費者の支出鈍化が懸念されています。

カルバナ(CVNA)

株価変動: -12.10%
詳細: カルバナは、中古車のオンライン販売を手掛ける企業で、独自の車両販売プラットフォームを提供しています。第4四半期の売上と利益が市場予想を上回ったものの、2025年の小売販売台数およびEBITDAの「大幅な成長」を見込むと発表したものの、具体的なガイダンスを示さなかったことで、投資家の失望売りを招きました。D.A.ダビッドソンのアナリスト、マイケル・ベイカー氏は目標株価を220ドルから260ドルに引き上げましたが、格付けは「ホールド」を維持しました。株価は大きく下落しています。

ビメオ(VMEO)

株価変動: -18.73%
詳細: ビメオは、企業向けの動画ホスティング・共有プラットフォームを提供する企業です。第4四半期の決算では、加入者数が減少し、1株当たりの利益が1セントと市場予想の3セントを大幅に下回りました。さらに、今四半期の減収予想も発表されたことで、株価は19%近く急落しました。サブスクリプションモデルの成長鈍化が懸念されています。


*過去記事 株価変動

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