ショッピファイの成長加速:フルフィルメント事業売却とアマゾンとの和解がもたらした回復

ショッピファイ(SHOP)は2022年の弱気相場で大きく下落した銘柄の一つでしたが、その後の戦略的なリセットを経て、売上と利益の両面で力強い成長を遂げています。特に、フルフィルメント事業であるDeliverrの売却や、アマゾンとの「Buy with Prime」を巡る和解が大きな転換点となりました。

2024年第4四半期の力強い業績成長

ショッピファイの2024年第4四半期の業績は、市場予想を上回る結果となりました。プラットフォーム上で販売された商品の金額である商品総額(GMV)は前年比26%増の944億ドルとなり、売上は前年比31%増の28.1億ドルに達しました。市場コンセンサスである27.3億ドルを超える結果となり、投資家の期待を上回る内容となりました。

さらに、同社は一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)ベースでも安定した利益を上げており、営業利益は2億8900万ドルから4億6500万ドルへと大幅に改善しました。

2025年以降も続く成長予測

ショッピファイは、2025年以降も力強い成長が続くと見込んでいます。売上の成長率は20%台半ば、売上総利益の成長率は20%台前半となると予測されており、安定した拡大が期待されています。

同社は、大小問わず新たなビジネスを主要なeコマース・プラットフォームに引き込む戦略を継続しており、イノベーションを重視する姿勢が評価されています。これにより、ショッピファイはウォール街のアナリストからも高い評価を受けています。

シティグループが目標株価を引き上げ

金融大手シティグループは、ショッピファイの株価目標を143ドルから175ドルに引き上げました。この目標株価を基にすると、2月14日現在の株価から約36%の上昇余地があることになります。特に、フロントオフィスのソフトウェア予算が楽観的に見積もられている点が、同社の成長を後押しすると考えられています。

株価収益率の高さは成長力の証明

現在、ショッピファイの株価収益率(PER)は約80倍と割高に見えるかもしれません。しかし、同社はこの高い評価に見合う成長を示しています。競争の激しいeコマース市場において、安定した収益成長と高い利益率を維持できていることが、投資家の信頼につながっています。

今後の見通し

ショッピファイは、引き続きeコマース分野でのイノベーションを推進し、グローバルな拡大を続けています。これまでの戦略的な転換が功を奏し、持続的な成長が期待される企業の一つとなっています。今後の業績や市場の動向に注目が集まる中、引き続き投資家にとって魅力的な銘柄となっています。

*過去記事はこちら ショッピファイ SHOP

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG