急成長を続けるコーヒーチェーンのダッチ・ブロス(BROS)が2024年第4四半期の決算を発表しました。利益と売上が市場予想を上回ったことで、2月13日の米国市場で同社の株価は30%を超える急上昇を見せました。
第4四半期の業績が市場予想を大きく上回る
12日に発表されたダッチ・ブロスの2024年第4四半期(10月~12月)の総売上は前年同期比34.9%増の3億4,280万ドルとなりました。この数字は、ウォール街のアナリストが予想していた3億1,880万ドルを上回っています。
また、調整後の1株当たり利益(EPS)は7セントとなり、前年同期の4セントから増加しました。市場予想の2セントを大幅に上回る結果となり、投資家の期待を超える決算となりました。
既存店売上も好調、ブランド力の強化が成長を後押し
ダッチ・ブロスの既存店売上は前年同期比2.3%増となり、過去2年間で最大の伸びを記録しました。クリスティン・バロンCEOは、この結果について「ブランドが顧客の心に響いている」とコメントしています。
また、同社の成長戦略として、以下の取り組みが奏功していると述べています。
- 新商品の開発
- デジタルマーケティング(ペイドメディア)の活用
- ロイヤリティプログラム「ダッチ・リワード」の強化
これらの施策が成果を上げており、さらなる成長の余地があると強調しました。
2025年以降も成長が期待される要因
ダッチ・ブロスは今後も成長を続ける見込みであり、バロンCEOは2025年、2026年、それ以降も堅調な業績を維持できると自信を見せています。その理由として、以下のポイントが挙げられます。
- モバイル注文システムのオンライン化による利便性向上
- 新商品の投入による顧客の関心拡大
- 店舗数の拡大による市場シェアの増加
これらの施策により、同社は今後も安定した成長を遂げることが期待されています。
株価は過去1年間で211%の上昇率を記録
ダッチ・ブロスの株価は、今回の決算発表を受けて13日の米国市場の午前10時過ぎの段階で30%高の84.1ドルで取引されています。また、過去1年で見ると、211%の上昇率を記録しています。
市場の期待を超える業績を発表し、引き続き成長の可能性を秘めているダッチ・ブロス。今後の動向にも注目が集まります。