米国の監視・分析プラットフォームを提供するデータドッグ(DDOG)の株価が、2025年第1四半期および通年の業績ガイダンスを発表した後、大幅に下落しました。2月13日の米国市場が開く前に発表された業績見通しが市場予想を下回ったことが主な要因と考えられます。
データドッグの株価は13日の市場の午前10時30分過ぎの段階で11.1%下落し、131.65ドルで取引されています。
2025年第1四半期の業績ガイダンス
データドッグは2025年第1四半期の調整後1株当たり利益(EPS)を41セント〜43セントと予想しました。これは、アナリストの予想46セントを下回る数値となっています。
また、売上高の予想は7億3,700万ドル〜7億4,100万ドルとなり、ウォール街のアナリストが予想していた7億4,000万ドルと比べてやや低めの水準です。
2025年通年の業績ガイダンス
データドッグの通年の調整後EPSは1.65ドル〜1.70ドルと予想され、アナリストの予想2.02ドルを大きく下回る結果となりました。
売上高ガイダンスも市場の期待を下回り、31億7,500万ドル〜31億9,500万ドルとなっています。これに対し、アナリストの予想は32億4,000万ドルでした。
2024年第4四半期の業績
2024年第4四半期のデータドッグの業績は、アナリスト予想を上回る結果となりました。
- 調整後EPSは49セントで、アナリスト予想の43セントを上回りました。
- 売上高は7億3,770万ドルで、前年同期比25%増加しました。
- ウォール街のアナリスト予想7億1,450万ドルや、同社が発表していたガイダンス(7億900万ドル〜7億1,300万ドル)を上回りました。
大口顧客の成長が継続
データドッグは、大口顧客の成長が2025年も引き続き堅調であることを強調しました。
2024年12月31日時点で、年間売上が100万ドル以上の顧客数は462社となり、前年同期比17%増加しました。また、年間売上が10万ドル以上の顧客数は3,610社で、前年同期比13%増加しています。
データドッグの顧客には、ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)などの金融テクノロジー企業が含まれており、クラウド監視・分析プラットフォームの需要は依然として高いことが伺えます。
まとめ
データドッグの2024年第4四半期の業績は好調だったものの、2025年第1四半期および通年の業績ガイダンスは市場予想を下回り、投資家の期待を裏切る形となりました。この結果、同社の株価は発表後に約11%下落しました。
しかし、大口顧客の増加傾向は続いており、企業のクラウド環境監視のニーズは引き続き拡大しています。今後のデータドッグの成長戦略に注目が集まります。
*過去記事はこちら データドッグ DDOG