エヌビディアの未来は明るい?2025年のAI市場予測と投資戦略

エヌビディア(NVDA)の株価が2月13日の米国市場で上昇し、年初の不安定な動きから回復の兆しを見せています。2025年のAIインフラ需要の増加が、同社の業績を支える要因となる見込みです。

エヌビディアの株価動向と市場の反応

13日の米国市場の午前10時50分現在、エヌビディアの株価は3.63%高の135.9ドルで取引されています。前日には1.3%の下落を記録していましたが、この日は買い戻しの動きが見られました。

市場の専門家によると、エヌビディアの株価は今後も安定した成長を見せる可能性があります。その背景には、AIサーバーの出荷台数の増加があります。調査会社TrendForceによると、2025年のAIサーバーの世界出荷台数は前年比で28%増加すると予測されています。2024年の46%増と比較すると成長率は鈍化するものの、高性能なAIチップへの需要は依然として強い状況です。

エヌビディアの売上成長予測

アナリストの予測では、エヌビディアの2025年の売上は1,924億4,000万ドルに達すると見込まれています。これは2024年の1,235億2,000万ドルから大幅な増加となります。特に、新型のGB200 NV液冷ラックシステムは最先端のAIインフラとして注目されており、大手クラウド企業からの需要が高まると考えられています。

AI市場の動向と競争環境

TrendForceの予測によると、2025年にはアマゾン・ドット・コム(AMZN)、アルファベット(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)、メタ・プラットフォームズ(META)などのクラウド・AIインフラへの投資が前年比30%以上増加すると予想されています。

一方で、中国の企業ディープシークは低コストのAI開発を進めており、これがクラウドサービスプロバイダー(CSP)の戦略に影響を与える可能性があります。TrendForceは「CSPは独自のASIC(特定用途向け集積回路)ソリューションを導入し、AIトレーニングからAI推論にシフトしていく」と指摘しています。このシフトにより、AI推論サーバーのシェアは全体の約50%に達すると見込まれています。

エヌビディアの推論市場での戦略

エヌビディアは、AI市場のトレンドの変化による影響を受ける可能性があると指摘されることもあります。しかし、同社は推論市場にも強いプレゼンスを持っており、「データセンターの売上の約40%はAI推論が占めており、急成長している」と述べています。

エヌビディアのNVL72サーバー・システムは、AIモデルのトレーニングにおいて4倍の性能向上を実現するだけでなく、推論においては従来のシステムと比較して最大30倍のパフォーマンス向上を可能にします。このため、推論市場の拡大が同社の成長を下支えすることが期待されています。

AIインフラ市場は引き続き成長が見込まれており、エヌビディアを含む半導体メーカーの業績は、今後のクラウド投資の動向やAI市場の発展に大きく影響を受けることになりそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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