エヌビディアの株価はまだ上がる?アナリスト予想とPERの変化から読み解く今後の動向

エヌビディア(NVDA)は、2024年から2026年にかけてS&P500構成企業の中で最も急成長が期待される企業の一つです。AI(人工知能)市場の拡大、データセンター需要の増加、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向け半導体の発展により、同社の売上成長率は引き続き高い水準を維持する見込みです。

過去1年間でエヌビディアの株価は80%上昇し、S&P500のリターン23%を大きく上回りました。2025年に入ってから一時的な調整局面を迎えたものの、依然として市場の注目を集めており、今後の成長余地は十分にあると考えられます。

では、アナリストによる具体的な売上成長率の予測や株価評価を基に、エヌビディアの今後の見通しを詳しく見ていきましょう。

エヌビディアの売上成長率は圧倒的な水準

2024年から2026年にかけて、エヌビディアの売上は年平均38.5%成長すると予想されています。これは、S&P500全体の予想売上高CAGR(5.7%)を大きく上回る水準であり、同社が今後も市場をリードし続けることを示唆しています。

2026年までの売上成長率ランキング(S&P500、トップ10社)

会社名ティッカー予想売上高CAGR(2024-2026年)2026年予想売上高(百万ドル)2025年予想売上高(百万ドル)2024年予想売上高(百万ドル)
エヌビディアNVDA38.5%236,824192,328123,523
キーコープKEY30.8%7,9007,3724,619
パランティア・テクノロジーズPLTR28.9%4,7603,7512,865
スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI28.3%32,17927,63019,549
トゥルイスト・ファイナンシャルTFC27.1%21,79220,73913,490
ファースト・ソーラーFSLR26.4%6,6695,5274,176
イーライ・リリーLLY25.1%70,43258,98244,997
マイクロン・テクノロジーMU24.9%44,46138,20228,502
KKR & Co.KKR24.8%11,1629,2687,167
コテラ・エナジーCTRA23.3%8,3327,7275,484

エヌビディアの売上成長率は他の企業と比べても圧倒的な水準にあり、AI技術の進展とともにさらなる成長が期待されています。

株価収益率(PER)の低下で割安感が増している

株価の割高・割安を判断する重要な指標の一つに、株価収益率(PER)があります。株価をファクトセットが調査したアナリストによる今後12ヶ月間の1株当たり利益予想で割ったフォワードPERで見ると、エヌビディアのフォワードPERは、1年前の33.3倍から29.7倍へと低下しました。株価が上昇しているにもかかわらず、予想利益がそれ以上に成長しているため、相対的に割安になっています。

フォワードPER(株価収益率)の推移

会社名ティッカーフォワードPER(2月11日現在)フォワードPER(1年前)
エヌビディアNVDA29.733.3
キーコープKEY11.611.2
パランティア・テクノロジーズPLTR204.472.2
スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI12.029.1
トゥルイスト・ファイナンシャルTFC11.510.2
ファースト・ソーラーFSLR7.410.7
イーライ・リリーLLY37056.4
マイクロン・テクノロジーMU10.533.2
KKR & Co.KKR23.819.1
コテラ・エナジーCTRA8.710.9

このデータからも分かるように、エヌビディアのPERは過去1年間で低下しており、成長期待が高いにもかかわらずバリュエーションが下がっていることがわかります。これは、投資家にとって魅力的なポイントの一つです。

アナリストの評価と目標株価

ウォール街のアナリストの評価も、エヌビディアの将来性を裏付けています。2月11日現在の株価(132.80ドル)に対して、アナリストのコンセンサス目標株価は174.75ドルとなっており、今後1年で32%の上昇が期待されています。

株価と目標株価の比較

会社名ティッカー2月11日の株価コンセンサス目標株価1年後の上昇可能性買い推奨率中立推奨率売り推奨率
エヌビディアNVDA132.80174.7532%91%9%0%
キーコープKEY17.5619.9213%42%58%0%
パランティア・テクノロジーズPLTR112.6292.59-18%28%52%20%
スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI38.6136.63-5%40%40%20%
トゥルイスト・ファイナンシャルTFC47.3452.3311%44%52%4%
ファースト・ソーラーFSLR161.60274.5270%87%13%0%
イーライ・リリーLLY865.001,005.1116%78%19%3%
マイクロン・テクノロジーMU94.08129.3137%82%15%3%
KKR & Co.KKR142.46172.2221%76%19%5%
コテラ・エナジーCTRA28.5434.8622%84%16%0%

さらに、アナリストの91%がエヌビディアの株を「買い」と評価しており、これはリスト内の企業の中でも特に高い支持率となっています。

エヌビディアが今後も期待できる3つの理由

  1. 売上成長率の高さ
    エヌビディアは2026年まで年平均38.5%の売上成長が予想されており、S&P500構成企業の中でも突出した成長を遂げる見込みです。
  2. バリュエーションの割安感
    フォワードPERが低下しており、成長が続く中で株価の評価は過熱していません。これは、今後のさらなる上昇余地を示唆しています。
  3. アナリストの強気評価
    アナリストの91%が「買い」と評価し、コンセンサス目標株価は現在の株価から32%の上昇余地を示しています。

まとめ

エヌビディアは、AI市場の拡大やデータセンター向けGPUの需要増加を背景に、2026年まで急成長を続けると予想されています。売上成長率がS&P500構成企業の中で最も高く、バリュエーションも適正範囲にあることから、今後の株価上昇が期待されます。

投資家にとって、エヌビディアは引き続き有望な銘柄の一つと言えそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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