ショッピファイの決算発表直前!アナリストが「買い」に格上げした理由とは?

カナダに本社を置くショッピファイ(SHOP)が、2月11日に四半期決算を発表します。業界アナリストの間では、同社が良好な業績を報告する可能性が高いとの見方が強まっています。特に、商品総販売高(GMV)の成長と新たな広告ツールの導入が注目されています。

アナリストが「買い」に格上げ、目標株価を150ドルに設定

調査会社ベンチマークのアナリストであるマーク・ズグトビッチ氏とアレックス・ラヴィーン氏は、ショッピファイの株式格付けをこれまでの「ホールド」から「バイ(買い)」に引き上げました。また、目標株価を150ドルに設定しています。

このニュースを受けて、同社の株価は10日の米国市場で上昇し、午後1時の段階で3.52%高の121.54ドルで取引されています。過去12ヶ月間で、株価は37%上昇しており、市場での評価が高まっています。

商品総販売高(GMV)と財務指針が成長を後押し

アナリストチームは、ショッピファイが市場予想を上回る商品総販売高(GMV)を達成し、より前向きな財務指針を示す可能性があると考えています。この成長を支えているのが、新たな広告ツール「ショッピファイ・オーディエンス(Shopify Audiences)」のアップグレードです。

このツールは、広告プラットフォーム向けにカスタムオーディエンスを作成することで、新規顧客の獲得を支援するものです。現在は、より高い料金プランを契約している加盟店のみが利用できる仕組みですが、そのメリットは会員費を十分に補うほど大きいと評価されています。これにより、より多くの加盟店が高額プランへ移行する動きが期待されています。

「ペイ・パー・セール」広告製品がさらなる成長を後押し

また、新たな広告製品として「ショッピファイ・キャンペーン(Shopify Campaigns)」が注目されています。これは「ペイ・パー・セール(販売ごとの支払い)」方式を採用しており、広告主は実際の販売が発生した際にのみ広告費を支払う仕組みです。このビジネスモデルは、販売業者にとってリスクが少ないため、多くの企業が利用を検討しています。

ベンチマーク社は、2025年を通じてショッピファイがショッピファイ・オーディエンスとショッピファイ・キャンペーンをより多くの販売業者に展開し、利用可能な地域も拡大すると予測しています。これにより、さらなる売上の拡大が期待されています。

生成AIとクリエイティブツールの導入による成長の可能性

さらに、ショッピファイは生成AIやクリエイティブツールを活用した新しいマーケティング機能を導入する可能性もあります。これにより、広告効果の最適化やデジタルマーケティングの強化が進むと予想されています。特に、AIを活用した広告ターゲティングや自動クリエイティブ生成は、広告主の効率向上につながる重要な技術として期待されています。

ショッピファイの今後の見通し

ショッピファイの今後の成長は、商品総販売高の拡大、広告事業の強化、生成AIを活用した新技術の導入が鍵を握っています。すでに株価は上昇傾向にありますが、これらの要素が実現すれば、さらなる上昇が見込まれそうです。

2025年のEコマース市場は引き続き成長が予想されており、ショッピファイはその中心的なプレイヤーとしての地位を確立しつつあります。投資家にとって、今後の決算や新サービスの動向を注視することが重要となります。

*過去記事はこちら ショッピファイ SHOP

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