エヌビディアの株価急騰!アルファベットのAI投資拡大が追い風に

エヌビディア(NVDA)の株価が、グーグル親会社のアルファベット(GOOGL)による人工知能(AI)投資計画の発表を受け、2日連続で上昇しました。株価は2月6日の米国市場で3.08%上昇し、128.68ドルとなりました。

アルファベットのAI投資拡大が市場を刺激

アルファベットは4日に2025年に750億ドルの資本支出を行うと発表しました。これにより、エヌビディアのAI関連事業への需要がさらに拡大するとの期待が高まりました。加えて、マイクロソフト(MSFT)メタ・プラットフォームズ(META)もAIインフラ構築のための設備投資を増やす意向を示しており、市場全体がAI分野への関心を強めています。

エヌビディアの株価は、2025年の年初に下落してスタートしました。その背景には、中国の新興企業であるディープシークの安価なAIモデルが急速に台頭し、大手テクノロジー企業が設備投資計画を見直す可能性があるとの懸念がありました。しかし、今回のアルファベットの発表により、その懸念が後退し、エヌビディアの株価が回復しました。

大手テクノロジー企業のAI競争が加速

ディープシークの急成長を受け、大手テクノロジー企業はAIモデルの開発を加速させています。グーグルは、新しい「Gemini AI Flash-Lite」バージョンを提供すると発表しました。また、ChatGPTを開発したオープンAIも、新たに「o3-mini」モデルを発表しています。

ジェフリーズのエクイティ・セールス・スペシャリストであるウィリアム・ビーヴィントン氏は、「オープンAIのo3-miniの発売により、市場がディープシークの技術革新にどれほど過剰に反応していたかが明らかになった。さらに、メタやアルファベットが設備投資を拡大していることから、汎用人工知能(AGI)への競争が今後も続くことが示されている」とコメントしています。

ディープシークに対する規制の動きも

一方で、ディープシークは規制の影響を受ける可能性もあります。ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、米議会の議員らは政府所有のデバイスからディープシークのアプリをブロックする法案を提出する予定です。これは、中国企業に対する監視が強まっている流れの一環といえます。以前、TikTokも同様の規制の対象となった経緯があり、ディープシークも同じ運命をたどる可能性があります。

チップメーカーの明暗が分かれる

エヌビディアの株価が上昇する一方で、クアルコム(QCOM)とアーム・ホールディングス(ARM)の株価は下落しました。両社は5日の取引終了後に予想を上回る決算を発表しましたが、6日の株価はそれぞれ3.72%と3.34%の下落となりました。

AI投資の拡大が期待される一方で、市場の競争も激化しています。エヌビディアは依然としてAIチップ市場のリーダーであるものの、新興企業の台頭や規制リスクなど、今後の展開に注目が集まっています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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