パランティア・テクノロジーズ（PLTR）の株価が、1月31日の米国市場で過去最高値を更新しました。同社の第4四半期の決算を来週に控え、ハイテク株全体の上昇の波に乗り、株価は大幅に上昇しました。
31日の取引でパランティアの株価は一時85.22ドルの史上最高値を記録し、12時30分過ぎの取引では4.6%上昇して84.96ドルとなっています。
ハイテク株の上昇がパランティアの株価を押し上げる
この急騰の背景には、ハイテク株全体の上昇があります。特にアップル（AAPL）の四半期決算が市場予想を上回ったことが投資家心理を押し上げました。iPhoneの売上が堅調に推移し、同社の収益成長の見通しが明るいことが確認されたため、ハイテク関連株が広範囲にわたって買われました。
その影響を受け、人工知能（AI）分野で強みを持つパランティアの株価も大きく上昇しました。同社のAI関連製品に対する需要が急拡大しており、今後の成長が期待されています。
パランティアの第4四半期決算発表に注目
パランティアは、2月3日(月)の米国市場終了後に第4四半期および通年の決算を発表する予定です。市場調査会社ファクトセットによると、アナリストらは同社の業績について以下のように予測しています。
- 第4四半期の1株当たり利益（EPS）：11セント
- 第4四半期の売上：7億7600万ドル
- 通年の1株当たり利益：38セント
- 通年の売上：28億ドル
2024年は、パランティアがAI市場の急成長を背景にトップクラスの業績を記録しました。特に、売上成長が数四半期にわたり続いたことで、株価は過去1年で400%の上昇を遂げました。
AI需要の急増で今後の成長にも期待
大手証券会社ウェドブッシュのアナリストは先週、パランティアの目標株価を75ドルから90ドルに引き上げ、「アウトパフォーム」の評価を維持しました。アナリストは、パランティアのAI関連製品に対する「かつてない需要」を指摘しており、今後数年間でAI関連支出が数兆ドル規模に達すると予想しています。パランティアはこの市場機会を最大限に活用し、さらなる成長を遂げる可能性が高いと考えられています。
まとめ
パランティア・テクノロジーズの株価は、AI市場の成長を背景に力強い上昇を続けています。ハイテク株の上昇に支えられ、1月31日には過去最高値を記録しました。今後の決算発表が市場の期待を上回るかどうかが注目されます。特に、AI分野での需要拡大が今後の成長を後押しする要因となるため、同社の動向には引き続き注目が集まります。
＊過去記事はこちら パランティア PLTR