クラウドストライクの株価が急騰、ランサムウェア対策で満点評価を獲得

サイバーセキュリティ企業クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)の株価が大幅に上昇しました。1月28日の取引で9.35%高の408.68ドルまで上昇し、S&P500種株価指数(S&P500)の中で2番目にパフォーマンスの良い銘柄となりました。この株価上昇の背景には、クラウドストライクがランサムウェアの検知、保護、精度に関する業界テストで満点を獲得したことがあります。

また、クラウドストライクの株価は今月に入り約20%の上昇を記録しており、過去1年では40%上昇しています。昨年7月に発生したソフトウェア・アップデートの欠陥による大規模なシステム障害の影響で株価が39%急落しましたが、そこから完全に回復しました。

ランサムウェア攻撃の増加がサイバーセキュリティ市場を後押し

近年、企業を標的にしたランサムウェア攻撃の脅威が増しています。ランサムウェアとは、企業のコンピューターシステムを人質に取り、身代金を支払わない限りシステムが利用できなくなるというサイバー攻撃の一種です。

調査会社チェイナリシスの最新レポートによると、企業が攻撃者に支払った金額は2019年の2億2000万ドルから2023年には11億ドルに増加しました。攻撃者の中には、大規模なシンジケートもいれば、小規模なグループや個人も含まれており、犯罪の手口も多様化しています。

また、「サービスとしてのランサムウェア」という新たなビジネスモデルも登場しています。これは、攻撃ツールを第三者に提供し、使用された際にその売上の一部を受け取る仕組みで、これによって技術的な専門知識がなくても攻撃を実行できるようになっています。このような状況がランサムウェアの増加を助長していると指摘されています。

クラウドストライクの成長とS&P500への採用

クラウドストライクは2024年6月にS&P500種株価指数に採用され、注目を集めています。サイバー攻撃のリスクが高まる中で、クラウドストライクのランサムウェア対策技術が高く評価され、機関投資家からの資金流入が増えています。

さらに、クラウドストライクの成長の背景にはエンタープライズ向けセキュリティ市場の拡大があります。企業のDXが進むにつれ、クラウドベースのセキュリティ対策の需要が急増しています。この分野でクラウドストライクは業界リーダーの地位を確立しつつあります。

今後の展望:クラウドストライクの成長は続くのか

クラウドストライクは、サイバーセキュリティ市場の拡大とともに成長を続ける可能性が高いと見られています。特に、企業のクラウド移行が加速する中で、クラウドストライクのソリューションは不可欠な存在となっています。

また、サイバー攻撃の高度化に伴い、AIを活用した脅威検知の技術革新が求められています。クラウドストライクはこの分野で最先端の技術を持ち、今後の成長が期待される銘柄のひとつです。

今後の決算発表や、サイバーセキュリティ市場の動向に注目が集まる中で、クラウドストライクの株価がどのように推移するかが市場の注目ポイントとなります。

*過去記事はこちら クラウドストライク CRWD

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