1月23日(木)の米国株式市場は、ナスダックが軟調に推移したものの、最終的には主要3指標がともに上昇しました。
以下は、23日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
GEエアロスペース (GE)
株価変動: +6.60%
詳細: GEエアロスペースは、ジェットエンジンや関連技術を手掛ける航空宇宙産業のリーダーです。第4四半期の決算で予想を上回る結果を発表し、70億ドル規模の自社株買い戻し計画と配当金を30%増加させることを発表しました。これを受け、株価は6.6%上昇しました。
ユニオン・パシフィック (UNP)
株価変動: +5.20%
詳細: ユニオン・パシフィックは、北米を中心に鉄道輸送を行う主要企業です。第4四半期の収益は予想を上回った一方、売上高が市場予想をわずかに下回りました。燃料サーチャージ収入の減少などが影響しましたが、業績の安定性から株価は5.2%上昇しました。
ナイト・スウィフト・トランスポーテーション・ホールディングス(KNX)
株価変動: +4.70%
詳細: ナイト・スウィフト・トランスポーテーション・ホールディングスは、米国最大規模のトラック運送会社で、広範な物流サービスを提供しています。第4四半期に黒字転換を果たし、1株当たり43セントの利益を計上しました。この結果、株価は4.7%上昇しました。
アラスカ航空 (ALK)
株価変動: +2.15%
詳細: アラスカ航空は、米国の主要な航空会社の1つで、低コストでの運航を特徴としています。第4四半期の業績が市場予想を上回り、第1四半期の損失見通しが縮小することを発表しました。この発表により株価は2.15%上昇しました。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: +0.10%
詳細: エヌビディアは、AIチップやグラフィックカードを製造する世界的リーダーです。スターゲート構想の技術パートナーに選ばれたことで、前日に4.4%の上昇を記録し、23日も堅調に推移しました。AI関連事業からの追い風により、同社の時価総額は米国企業で最も高い水準を維持しています。
フリーポート・マクモラン (FCX)
株価変動: -1.51%
詳細: フリーポート・マクモランは、銅や金を採掘する世界的な鉱業会社です。第4四半期の収益が前年比で減少したことを受け、株価は1.51%下落しました。
アルコア (AA)
株価変動: -3.69%
詳細: アルコアは、アルミニウムの製造を主力とする大手素材メーカーです。第4四半期の収益は予想を上回りましたが、トランプ大統領が警告するカナダからの輸入品に対する関税が、米国市場における競争力低下を引き起こす懸念が高まり、株価は3.69%下落しました。
アーム・ホールディングス (ARM)
株価変動: -7.43%
詳細: アーム・ホールディングスは、半導体設計で世界的に評価される企業です。イーロン・マスク氏がAIインフラ提携「スターゲート構想」に疑問を呈したことで、株価が7.43%下落しました。前日には、技術パートナーに選ばれたことから16%上昇していましたが、一転して下落しました。
アメリカン航空 (AAL)
株価変動: -8.74%
詳細: アメリカン航空は、世界最大級の航空会社で、国内外の路線網を持っています。第4四半期収益は予想を上回ったものの、第1四半期の見通しが市場予想を下回ったため、株価は8.74%下落しました。
ASTスペースモバイル (ASTS)
株価変動: -11.96%
詳細: ASTスペースモバイルは、宇宙を基盤とした携帯電話ネットワークの構築を目指す企業です。同社が転換社債4億ドルの発行を発表したことで、投資家の懸念が高まり、株価は11.96%下落しました。
エレクトロニック・アーツ (EA)
株価変動: -16.70%
詳細: エレクトロニック・アーツは、スポーツゲームを中心に多くの人気タイトルを手掛けるビデオゲームメーカーです。2025年度の純予約販売額を従来の75億～78億ドルから70億～71.5億ドルに引き下げたことが影響し、株価は17%近く急落しました。特に、サッカーフランチャイズの売上減速が響いています。
＊過去記事 株価変動