トランプ大統領の就任で急騰!宇宙関連株で注目の2銘柄とは?

  • 2025年1月23日
  • 2025年1月23日
  • BS余話

ドナルド・トランプ大統領の就任を受け、宇宙関連株が大きな注目を集めています。特に、宇宙ロケット打ち上げ会社のロケット・ラブUSA(RKLB)と宇宙開発企業のインテュイティブ・マシーンズ(LUNR)が好調な株価の動きを見せています。

トランプ大統領は就任演説で、「アメリカ人を火星に送り、星条旗を立てる」という宇宙探査への熱意を表明しました。この発言が引き金となり、宇宙産業に対する期待が高まっています。

ロケット・ラブの躍進

カリフォルニア州ロングビーチに本社を構えるロケット・ラブUSAの株価は、トランプ大統領の発言を受けて21日の米国市場で30.3%も上昇しました。同社は、小型ロケット「エレクトロン」の旺盛な需要に応えるため、今年新型ロケット「ニュートロン」の初試験打ち上げを計画しています。

2025年の打ち上げ市場の拡大を背景に、ロケット・ラブは24時間以内に2つの異なる半球での打ち上げ成功というマイルストーンも達成しました。この成果により、商業用および米国政府向けのコンステレーション(衛星群)打ち上げへの対応が期待されています。

カンター・フィッツジェラルドのアナリストのアンドレス・シェパード氏は、ニュートロンロケットについて「1回の打ち上げで最大13,000kgのペイロードを運搬可能で、最終的には有人宇宙飛行にも対応できる設計だ」と評価しています。ロケット・ラブをオーバーウエート(買い)と評価しています。ファクトセットの調査では同社をカバーする14人のアナリストのうち、8人がロケットラボを「買い」、6人が「ホールド」の評価をしています。

インテュイティブ・マシーンズの成長

インテュイティブ・マシーンズは、昨年、商業宇宙船として初めて月面着陸を成功させた「オデュッセウス」着陸船で注目を集めました。同社の株価はトランプ大統領の就任を受けて21日に23.9%上昇しました。

同社は2025年初頭に予定されている第2の月面ミッション「IM-2」に向けて準備を進めています。このミッションでは、月面の水資源を探査するインフラの試験や、移動サービスの検証が行われます。また、IM-3(2026年初頭)、IM-4(2027年)のミッション計画も進行中です。

シェパード氏は、インテュイティブ・マシーンズを「成長する宇宙経済におけるリーダー的存在」として強気の評価を示しています。ファクトセットの調査によれば同社をカバーするアナリスト6人全員が、インテュイティブ・マシーンズに「買い」またはそれに相当する評価をしています。

宇宙産業全体への期待

2025年、宇宙産業は引き続き市場全体を上回る成長が見込まれています。カンター・フィッツジェラルドによれば、軌道および月面への打ち上げ数がさらに増加することが期待されています。

民間企業も宇宙開発に注力しており、ファイアフライ・エアロスペースがスペースXのロケットで行った「Blue Ghost Mission 1」もその一例です。このミッションでは10個の観測機器が月面に届けられる予定です。

宇宙関連株への投資の可能性

アナリストによると、ロケット・ラブとインテュイティブ・マシーンズは業界内で最も成長の可能性が高い企業です。両社は、急成長する宇宙経済におけるリーダー的存在として投資家の注目を集めています。

2025年以降も宇宙開発の進展が続く中、これらの企業がどのような成果を上げるのかが大いに注目されます。

*過去記事「2025年の宇宙開発業界の展望:主な動向と注目企業

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